バンドをやっていると、やはりライブがやりたくなりますよね。しかし、「どうすれば出演できるの」とか「私たち、俺たちにはまだライブは早いかな」と考えてる人は多いと思います。
しかし、「ライブは早くやった方がいい」と断言できます。バンドの醍醐味はライブ活動でもあるので、ぜひ一度出てみることをおすすめします。
なぜなら、「ライブは楽しい」だけでなく、いろんな発見ができ成長できるからです。
初めは緊張して楽しむどころではないですが、非常に刺激的な空間です。「やりたい」と思って行動していけば、確実に出演することができます。
ライブハウスでは、出演者を常に募集しています。ある程度の曲数があれば誰でも出演することができます。
そこでこの記事では、初めてのライブハウス出演方法と、ライブ当日の流れを私の経験を交えながら解説していきます。
ライブハウス出演の大まかな流れ
ライブハウスに出演するには、以下の流れがあります。
- コピー(カバー)やオリジナル曲が4~5個ぐらいあること
- ライブハウスに申し込む
- 主催者とやりとりをする
- 音源を送る
- チケットノルマと日程を確認して予約をする
- ライブに向けた練習をする
ここからそれぞれ解説していきます。
①コピー(カバー)やオリジナル曲が4〜5個ぐらいあること
まず、基本的にライブハウスは、対バン形式のライブになります。対バン形式とは、複数のバンドが順番に演奏していくスタイルになります。
この際に、一バンドの持ち時間が”30分だったり、25分だったり”と決められています。
そのため、ライブに出演するためには、一曲5分計算で、MC(=トーク)時間も考えると、4~5曲ぐらいあれば全然ライブに出演することができます。
この際に、オリジナル曲でなくてもコピー(カバー)でもオッケイなイベントは全然あります。
私も、初心者の頃はコピーバンドでライブに出演していました。
また、「クオリティが高くないとライブには出れない」と思いがちですが、むしろ”ライブに出ることでクオリティが高くなる”です。
これに関しては、人前で演奏するのとスタジオにこもって演奏するのでは、「全く違う」からです。
初めのハードルは高く感じますが、曲数があればどんどん出演して経験を踏むことが大事です。
このように、コピーかオリジナル曲が、4~5曲ぐらいあればライブに出演することができます。
②ライブに申し込む
次に、ライブの申し込み方法ですが、以下の方法があります。
- インターネットで申し込む
- 知り合いに紹介してもらう
ここからそれぞれ解説していきます。
インターネットで申し込む
まず、インターネット検索で「場所 ライブハウス」と調べるといろんなサイトが出てきます。
その中から、目に止まったライブハウスのサイトに入ります。すると、「ブッキングライブのお問い合わせはこちら」などがあるので、そこを通じてコンタクトを取る方法です。以下のような感じで書いています。
また、「コピバン ライブ出演 場所」で、コピーイベントをやっているライブハウスやイベンターを検索することができます。
やはり、知り合いがいなければ、インターネットで応募することになります。とにかくわからないことがあれば、問い合わせてみましょう。
このように、インターネットで申し込む方法があります。
知り合いに紹介してもらう
次に、ライブハウスにつてのある人などに紹介してもらう方法があります。
これは、紹介者さんを通しているので、非常に円滑に進みますし、不安も軽減されますね。
私も、よく使っていた音楽スタジオの店員さんの紹介でライブハウスに出演したことがあります。直接やり取りがすぐにできたので、その後はスムーズに出演することができました。
なので、よく使うスタジオの人に相談して、紹介してもらうのはありだと思います。
このように、「知り合いに紹介してもらう」というのは安心感があります。
③主催者とやり取りをする
次に、応募の連絡をしたら、ライブ主催者と詳細のやり取りをしていきます。
ライブハウス側の問い合わせフォームに送るときは、簡潔に詳細を書いて送りましょう。
- バンド名と自分の立場:「〇〇というバンドのベースの〇〇です。)
- 何人編成か:「ボーカル・ギター・ベース・ドラムの4人編成で活動しています。」
- いつ頃出演したいか:「3月(2ヶ月先頃が良い)の月・土・日に出演希望です。」
という感じで送るとスムーズにやり取りができます。また、ライブ自体が初めてでしたら、その旨は伝えておきましょう。丁寧に対応してくれるはずです。
このように、主催者とやり取りしていきます。向こうは慣れているので、”わからないことは質問しながら”とにかくやり取りをしましょう。
④音源を送る
次に、応募するに当たって、「音源を送ってください」と言われます。なぜなら、主催者側はどんな音楽をやっているか把握しておきたいからです。これによって、「どのようなイベントに組む込めばいいか」という検討します。
なので、音楽のクオリティをみているわけでなく、ジャンルをみているので、変な不安は抱かないで大丈夫です。
そのため、録音方法は「スマフォでとったスタジオの音源」でもいいですし、とにかくジャンルがわかればいいので、そこも心配無用です。
音源の渡し方は、ライブハウスによって明記されていますが、「CD を郵送してください」とか「手渡しでもいいです」と書いています。また、それこそスマフォでとった音源をデータとして送っても大丈夫なところは多いと思います。
YouTubeに、音源をアップしていれば話は早いですね。
私は、初出演のライブハウスは、音源データを添付してました。
これについては、やり取りの中で「スマフォで撮った音源を送る形でもよろしいでしょうか?」といったように、聞いてみてください。
このように、音源を送ることで、ライブハウス側は「どのようなジャンルなのか」ということをみます。音源審査ではないので心配無用です。
⑤チケットノルマと日程を確認して予約をする
次に、音源を送った後、ライブハウス側からチケットノルマと日程の連絡がきます。以下のような感じです。
で、チケットノルマについて少し解説します。
これは、「集客をすれば、〇〇チケット以上の売り上げは、〇〇還元しますよという制度」です。上記の条件ですと、チケットを14枚以上売り上げれば、それ以降一枚につき「2,300✖️0.5(50%)=¥1,150渡しますよ」ということになります。
つまり、アーティストはライブハウス側にお金を払います。そして、チケットの売れゆきでアーティストは、赤字か黒字になるという仕組みです。
このチケットノルマがライブハウスによってまちまちですが、都内で平日でしたら、2000✖️15枚が大体の相場です。ちなみに土日祝は、もっと高くなります。
この条件とメンバーの日程が合えば、出演を決めましょう。
このように、チケットノルマ・日程を確認しましょう。日程に関して都合が合わなければ、「この曜日なら日程が合わせやすいです」と他の日を提示しましょう
⑥ライブに向けた練習をする
ライブの日程が決まったら、そこに向けて練習をしていきましょう。
初ライブは、右も左もわからないと思うので、一連の流れを紹介します。例えば、持ち時間が30分の場合は以下のような感じでやります。
- SEを流すor流さない
- 一曲目
- 二曲目
- MC
- 三曲目
- 四曲目
- 軽いMC
- 五曲目
といったような流れが多いです。もちろん曲数やMC(=トーク)の時間は自由なので、メンバーとしっかり決めましょう。
そして、SEについて少し解説します。これは、入場曲のことです。
ボクシングやK-1で入場時に流れますね。まさにあれです。これが意外と忘れがちなので、「流す?流さない?」ことを決めましょう。
そして、流す場合は、事前に音源を用意して当日にライブハウススタッフに渡します。
この際に、CDが間違い無いですが、スマフォでも大体大丈夫です。
そして、MCを挟むことによって、人となりやバンドの情報を伝えることができます。
また、曲と曲のつなぎ目はどのように始めるのか?ということも大事ですね。
変な間が空いて「グダグダ」してしまうとみてる方は、気持ち良くないので、ここは話しながらしっかり決めていきましょう。
例えば、「ドラムのカウントで一緒に入る」「ギターが歪ませてから皆入る」とか色々なやり方はありますね。
また、パフォーマンスをやれるとさらにライブとしてのクオリティは上がります。例えば、「ここはこんな動きをしよう」「動きを揃える箇所を作ろう」とか、色々やれることはあります。
ライブの一連の流れをしっかり練習することによって、いいライブができます。意外とやることは多いですよね。曲だけを一生懸命やるだけでなく、お客さんを意識したライブができれば素晴らしいと思います。
私は最初の頃は、曲をやるだけでも精一杯でしたが。。。
このように、ライブに向けた練習は非常に大事です。ステージに立ったら全員がアーティストなのですから。
ライブ当日の準備
ついに、当日の準備になりました。やることは以下の通りです。
- セットリストを提出
- リハーサルをする
- 顔合わせがあるのか確認
- オープンスタート
- 出番前には楽屋でスタンバイ
- 本番
- 精算打ち上げがある場合は、親交を深めるチャンス
ここからそれぞれ解説していきます。
①セットリストを提出
まず、会場に入ったら、セットリストと言われるものを渡されます。
これは、何曲やるのか・曲の順番・照明をスタッフが把握するためのものです。以下のような感じです。これは、私がバンド時代に提出していたセットリストです。
大体、このような感じでわかる範囲で書いていきましょう。照明は無理して書かないでも、スタッフさんが曲に合わせた照明をやってくれます。
このように、まずはセットリストを書いて提出しましょう。
②リハーサルをする
次に、時間になりましたらリハーサルをします。これは、主に音の調整と照明の確認をしていく作業になります。
まずは、それぞれスタジオのように音作りをしていきます。
準備ができたら、PA(音響さん)に従い、一つ一つの楽器やマイクの音の確認をしていきます。
基本的に最初は「ドラムさんバスくださーい」「スネアくださーい」と順繰りやっていきます。次は「ベースさん音くださーい」と進み、「ギターさん音ください」「クリーンの音・歪みの音」などを一つずつ鳴らします。
最後に、「ボーカルさんお願いしまーす」といった感じに進んでいきます。
実際私は、これがものすごく緊張しました。なんか緊張感があるんですよね。
そして、ようやく全体で合わせます。ここでは、それぞれの音がよく聞こえるか確認しましょう。もし、「ギターがあまり聞こえない」ようでしたら、「ギターの音少し返してください」
というと、目の前にあるモニターと言われるスピーカーにギターの音を流してくれます。以下の赤枠のものです。
まあ、この辺は慣れてからでいいと思いますが。。
このように、リハーサルをしていきますが、この目的は、スタッフさんが音の調整や照明を「どうするのか」という確認が主です。
③顔合わせがあるのか確認
リハーサルが終わったら、「さあ次は本番だ」ということではありません。複数のバンドが出演するので、「顔合わせ」と呼ばれる自己紹介の時間を設けるライブハウスは多いです。
この顔合わせがある場合は、所定の時間にはライブハウスにいるようにします。
この時に、不在ですと”かなり印象は悪い”です。もはや、”全く覚えてもらえない”です。ここは同じイベントを共有するので、その結束は大事です。
とにかく、自己紹介は礼儀正しくやれば印象はいいと思います。
このように、顔合わせがある場合は、所定の時間にライブハウスにいなければなりません。
④オープンスタート
顔合わせが終わったら。いよいよオープン時間になります。オープン時間とは、お客さんを入れる時間ということです。
そして、大体30前後経過したら、一バンド目が本番スタートになります。
お客さんの入り方によって、オンタイム(時間ぴったり)か少し遅らせることがあります。
このような流れがオープンスタートになります。
⑤出番前には楽屋でスタンバイ
次に、出番前は楽屋でスタンバイをしておきます。基本的に楽屋と言われる、アーティストの待機場所は一つで狭いことが大半なのです。そのため、他の出演者のことも考え、基本はホールにいるなりしておきましょう。
スタンバイのタイミングですが、前の演者が始まったら待機しておきましょう。その間に、諸々の確認やアップを済ませておくのが得策です。
このように、出番前は楽屋でスタンバイしておきましょう。
⑥本番
さあ、いよいよ本番です。スタッフから声がかかるので、勇気を持って挑んでください。
で、ここでSEを流す場合は、「SEを止めるタイミングを合図しなくてはなりません」この時に、「ボーカルが手をあげたら止めてください」などと、事前にスタッフと話しておきましょう。
私は、多くのライブをしてきましたが、ライブ前はほんとに緊張します。「私たちはできる!」「自分はできる!」と鼓舞して、挑んでください。
確実に良い経験になります。頑張ってください。
このように、スタッフから声がかかって本番になります。
⑦精算
本番が終わったら、気が抜けて「終わった。。」と安堵するのは気が早いです。今日の出演に当たってのお金の精算が残っています。
このタイミングは、ライブハウスによってまちまちです。全ての演奏が終わり、お客さんがはけた後に行われたり、他の演者が演奏中に行われたりします。
なので、精算のタイミングをうかがいながら、他の演者の演奏を見て、刺激を受けてください。
このように、今日のお金の収支の精算があります。
⑧打ち上げがある場合は、親交を深めるチャンス
最後に、ライブハウスによってこれもまちまちですが、「中うち」と呼ばれる打ち上げがあります。
これは、ライブハウス内で、飲食をしながら今日一緒に出演した演者さんと交流をすることです。
これは、もちろん別途お金がかかりますが、良い音楽仲間と出会うチャンスです。
アーティスト同士の情報交換をしてもいいですし、たわいもない会話でもいいですし、とにかく楽しんでください。
このように、打ち上げはアーティスト同士が交流する良い機会です。
まとめ
ここまで、初めてのライブハウス出演方法と、ライブ当日の流れを私の経験を交えながら解説してきました。
まとめると以下の通りです。
ライブハウス出演の流れ
- コピー(カバー)やオリジナル曲が4~5個ぐらいあること
- ライブハウスに申し込む
- 主催者とやりとりをする
- 音源を送る
- チケットノルマと日程を確認して予約をする
- ライブに向けた練習をする
ライブ当日の準備
- セットリストを提出
- リハーサルをする
- 顔合わせがあるのか確認
- オープンスタート
- 出番前には楽屋でスタンバイ
- 本番
- 精算打ち上げがある場合は、親交を深めるチャンス
初めは、やることが多いと感じますが、一度出演したライブハウスなら日程調整だけ合えば大丈夫です。
当日の流れも一度体験することで、流れがわかってきます。
臆することなくライブハウスでライブをしてみてください。新たな課題や、心情の変化があったりします。私は、人前にでて演奏するようになって、引っ込み思案な性格がガラッと変わっていきました。
ぜひ、ライブ活動を楽しんでください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたの活動を応援しています。
それでは。