ベースの「オクターブチューニングとはなんぞや」とか「どうやるの」と調べている方は多いと思います。
このことを知らないと、開放弦のチューニングは合っていても、フレットを押さえた音程はズレているということになってしまいます。
すると音痴なベーシストが出来上がり、いつまでたってもまともな演奏ができないままです。
そこでこの記事では、ベースのオクターブチューニングについて、私も同時にやりながら解説していきます。
もくじ
ベースのオクターブチューニングとは
そもそもベースは「開放弦をしっかりチューニングしたのに、フレットを押さえると音程がずれる」ということがしばしばあります。
そんな時の”ズレ”を調整する方法がオクターブチューニングです。
主にズレてしまうタイミングは以下の状況の時に起こりやすいです。
- 弦交換をした時
- ネックの反りを直した時
- 弦高を調整した時
- 長い間メンテナンスをしていない時
このような時には、しっかりと確認することが大事です。手間はかかりますが、”ズレ”を直すオクターブチューニングを行ないましょう。
ベースのオクターブチューニングのやり方
ここから、オクターブチューニングのやり方を解説していきます。その工程は以下の通りです。
- 開放弦でチューニング
- ハーモニクスと12フレットの実音を比べる
- 再度同じ工程をして確認する
私も確認しながら行っていきます。
①開放弦でチューニング
まずは、いつも通りに開放弦でチューニングを行います。その際に、なるべく精度の高いチューナーで行いましょう。
一般的であるレギュラーチューニングは下記の通りですね。
- 4弦・・E(ミ)
- 3弦・・A(ラ)
- 2弦・・D(レ)
- 1弦・・G(ソ)
このように、開放弦でチューニングします。
②ハーモニクスと12フレットの実音を比べる
次に、ハーモニクスを鳴らし、12フレットの実音と音程を比べます。ハーモニクスは、12フレットの真上を軽く触れて弾きます。
すると、以下のような高い音がなります。4弦・3弦・2弦・1弦の順番で鳴らしています。
このハーモニクスは、開放弦と12フレットの実音のチューニングと同じ音名です。
こうして、チューニングを確認した後、12フレットの実音と比べていきます。ここから先は、ズレていた場合を解説していきます。
ハーモニクスと比べ、実音が高い場合
ここから、ハーモニクスと比べ実音が高い場合の調整を解説していきます。
以下の画像のようになってる場合です。
これは、ブリッジのサドルをボディエンド側に動かす調整をします。サドルとは以下の画像です。
これを動かすには、以下の部分をプラスドライバーで時計回りに回していきます。
動くのを確認できたら、音程が変わっているので、もう一度ハーモニクスと実音を比べます。
もし、サドルが動かない場合は、弦を緩めてやりましょう。
私の場合、実際に動かしたらこんなに変わりました。
このように、実音が高い場合は時計回りに回して調整します。
ハーモニクスと比べ、実音が低い場合
次に、ハーモニクスと比べ、実音が低い場合の調整を解説していきます。
以下の画像のようになってる場合です。
これは、先程と逆のことをやります。つまり、ネック側にサドルを動かす調整をします。そのため、以下の画像のように、反時計回りに回していきます。
動くのを確認できたら、もう一度ハーモニクスと実音を比べます。
このように、実音が低い場合は、反時計回りに回して調整します。
③再度同じ工程をして、確認する
一通りは終了しましたが、色々いじるとチューニングは不安定になるので、再度同じ工程を確認していきます。
- 開放弦でのチューニング
- ハーモニクスと実音
- 動かしたら再度確認
地味な作業ですが、「確認に次ぐ確認」が大事です。
このように、何度も確認することで精度の高いチューニングができます。
まとめ
ここまで、ベースのオクターブチューニングについて解説してきました。まとめると以下の通りです。
- 12フレット上のハーモニクスと12フレットの実音を比べ、実音が高ければ「時計回り」低ければ「反時計回り」
弦楽器は音程の精度が狂いやすいので、オクターブチューニングは、ベーシストにとって非常に大事な工程です。
地味な作業ですが、良いベーシストであるための必須の知識であります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。