ベースの弦を購入する際に、最も注意すべき点があります。それは、弦の「長さ」です。この長さは、「スケール」とも呼ばれます。
ベースの種類によって、弦の長さは決まっています。このため、しっかり把握していないと、「高い弦を購入したのに使えない」という事態になってしまいます。
この記事では、そのようなことを避け、ベースの適切な弦の長さ(=スケール)を選ぶための知識を解説しています。
ベース弦(スケール)の長さの種類
ベース弦の長さは、主に4種類あります。
長い順に、スーパーロングスケール・ロングスケール・ミディアムスケール・ショートスケールと分かれています。この長さは、ベースの弦を固定してある、ナットからブリッジサドルまでの長さのことを表しています。そしてこれを「スケール」といいます。
下記の表がそれぞれの長さです。
スーパーロングスケール | (35インチ=約889mm) |
ロングスケール
一番スタンダードです。大体のベースはこのスケールです。 |
(34インチ=約864mm) |
ミディアムスケール | (32インチ=約814mm) |
ショートスケール | (30インチ=約762mm) |
一般的なベースは、ロングスケールであることが多いです。ただ、あなたのベースのスケールを把握しておくことをおすすめします。
測り方は、極めてシンプルです。ナットからブリッジサドルまでの長さを、コンベックス(くるくる巻かれた定規)で測ります。その際、この表を参考にしてみてください。
ベース弦を買うときに、弦と合わないスケールを選んでしまうと、張れないという状況になってしまうので、注意が必要です。
このように、ベース弦のスケールの種類は、長い順にスーパーロングスケール・ロングスケール・ミディアムスケール・ショートスケールの4種類があります。
ベース弦の長さ(スケール)の見方
まずは、市販のベース弦のスケールを確認する方法から解説します。例えば、次のようなパッケージの弦があります。
大体、どのメーカーのものでも、パッケージに「〇〇〇 SCALE(スケール)」と書かれています。上の2つでいうと、赤で囲った部分です。
しかし、書いていないものもあります。例えば、次のようなものです。
このように、書いていない場合は、ロングスケールになります。
ここで説明したように、パッケージの「〇〇〇 SCALE」という表記を見れば、弦の長さが分かります。何も記載がない場合は、ロングスケールになります。
ベース弦の長さが重要な理由
ベース弦の長さが重要な理由とは、そのスケールの長さを計算し、ペグポストに巻く部分を細くなる作りにしているためです。なぜなら、そのままでは、弦が太すぎて(特に低音弦)しっかりと巻けないためです。
このため、スーパーロングスケールのベースであるにも関わらず、ショートスケールの弦を張る場合は、そもそもペグポストまで届かないという事態になってしまいます。また、弦の細くなっている部分がナットまできてしまい、しっかり固定出来ないということになります。その場合は、音がしっかり鳴ってくれません。
このように、ベース弦の長さが重要な理由とは、そのスケールの長さを計算し、ペグポストに巻く部分を細くなる作りにしているということです。
まとめ
今回は、ベースの適切な弦の長さ(=スケール)を選ぶための知識を解説していきました。
まとめると、次の通りとなります。
- ベース弦の長さの種類は主にスーパーロングスケール・ロングスケール・ミディアムスケール・ショートスケールの4種類がある。
- 弦のスケールは、ベースの長さ(ナットからブリッジサドル)で決まるため、それにあった弦を選ぶ。
- パッケージの記載でスケールを確認する。記載がない場合は、ロングスケール。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。