ベースのストラップの長さは、迷いますよね。長めにする人もいれば、短めにする人もいます。
この長さは、「見た目」や「演奏のしやすさ」に大きな影響があります。
私も散々迷走して、ようやく「最適な長さ」を見つけることができました。すると、LIVEでの演奏やパフォーマンスに余裕ができ、周りの評価がどんどん上がっていきました。
この記事では、ベースのストラップが長い、短い場合のメリット・デメリットを紹介していきます。そして、どう長さを決めていけば良いのかを解説していきます。
もくじ
ベースストラップが長いメリット
まずは、ベースストラップが長いメリットを紹介します。
ライブパフォーマンスに躍動感が出る
ストラップが長い場合、ベース本体を激しく動かせます。このため、パフォーマンスに躍動感を持たせることができます。
例えば、「ブレイク」の際に、ベースのヘッド部分を上下するだけで、大きな躍動感が生まれます。ブレイクとは、演奏中にバンド全員が一瞬無音にし、次の瞬間に「ドーン」と再開することです。
これは、音出しの少し前にヘッド部分を上げ、「ドーン」と同時にヘッドを下げる方法です。以下の画像のような感じです。
また、次の画像のように、前屈みにベースを弾くこともできます。以下の画像のような感じです。
このように、ベース本体を動かしやすいため、パフォーマンスが激しく見える特徴があります。LIVEは音だけでなく目でも楽しむものなので、とても大事な要素です。
ローポジションが押さえやすい
ストラップが長いと、腕に無理がなくローポジションを押さえられます。ローポジションとは、1〜4フレットあたりのことです。
ベースのヘッド部分を体に近づけることにより、弾きやすくなるためです。
ベースは、ローポジションを押さえることが多いので、大きなメリットになります。
ベースストラップが長いデメリット
次に、ベースストラップが長いデメリットを紹介します。
ハイポジションが押さえにくい
ストラップが長い場合、ハイポジションが非常に押さえにくいです。ハイポジションとは、12フレット〜最終フレットあたりのことです。
これは、弦を押さえる手の角度がきつくなるためです。
また、無理をしている体勢なので、腱鞘炎(けんしょうえん)になりやすいです。これは、指や手首の関節が炎症を起こしてしまう疾患です。
痛みがあるので、ベースを弾くのが困難になり、完治に1〜2週間ぐらいかかってしまいます。
以下の画像のような体勢になるのできついです。
特に、ハイポジションの4弦を押さえることは、非常に困難です。このように、弦を押さえづらいのは大きなデメリットです。
座って弾いた時との差が激しい
ストラップが長いと、「座って弾く」ときと「立って弾く」ときに、目線や位置が大きく変わることになります。
普段は座って弾き、ライブでは立って弾く人が多いと思います。したがって、演奏が難しくなります。
以下の画像は座った場合と、立った場合を比較したものです。ベースの位置は大体一緒ですが、体の位置が全く違います。
私も、ストラップが長い時期がありました。そのころに、「立つと全く弾けない!」と動揺した記憶があります。
その後、「普段から立って弾けばいいんだ」と気づきました。しかし、ベースは重いので、すぐに疲れてしまい、結局座って弾いていました。そのため、多少の覚悟は必要です。
このように、ストラップが長い場合は、座ったときと立ったときの目線や位置が大きく変わってしまいます。なので、普段の練習から立って弾くことが必須になります。
ピッキングが安定しない
ストラップが長いと、ベース本体がブレやすくなり、演奏が安定しません。これは、「腰」や「太もも」付近でベースを支えなくてはならないためです。
これは、ベーシストにとって非常に大きなデメリットです。
ベースストラップが短いメリット
反対に、ベースのストラップを短くする人もいます。ここからは、そのメリットについて紹介していきます。
ハイポジションが押さえやすい
ストラップが短い場合、ハイポジションが押さえやすいです。なぜなら、腕に余裕があり、無理がない体勢になるからです。
このような感じで、無理なく押さえられます。
座って弾いた時との差が少ない
ストラップが短いと、座って弾いた時と同じような感覚で弾けるので、違和感が少ないです。
このことにより、普段の練習通りの実力が出せます。
画像のような感じで、立っても座っても同じ位置に調整すれば、非常に弾きやすくなります。
テクニカルなプレイがしやすい
ストラップが短ければ、弾きやすくなり、テクニカルなプレイがしやすいです。
ベースの高等テクニックに、親指をピックと同じように扱うものがあります。これは、ストラップが短くないとできません。なぜなら、本体を安定させる必要があるからです。
このように、ストラップが短ければ、テクニカルなプレイがしやすくなります。
ベースストラップが短いデメリット
次に、ベースストラップが短いデメリットを紹介していきます。
ライブパフォーマンスのダイナミックさがでにくい
ストラップが短いと、ベース本体をあまり動かせません。そのため、ダイナミックに演出するのが難しくなります。
よって、派手なプレイを好む方は、あまり短くしない傾向があります。
見た目があまり好まれない
ロックでは、長いストラップが好まれる傾向にあります。「長いストラップがロックだ」という方もいるぐらいです。
主に、ベースストラップで悩む大きな原因はこの見た目です。
私は、短いスタイルは「かっこいい」と思いますが、「長い派」が多いので、デメリットに挙げました。
ベースストラップの長さを決める2つの選び方
それでは、ベースストラップの長さをどう決めれば良いのでしょうか。ここには「見た目」と「弾きやすさ」という2つの要素があります。
かっこいい見た目のベーシストを目指す
まず、「見た目」に重点を置いてストラップの長さを決める方法があります。
あなたが、かっこいいと思うベーシストを参考にしましょう。もしそのような人がいなければ、あなたが思う「かっこいい」に従いましょう。
これで、「正解」がわかるので、迷いがなくなります。
このように、「見た目」に重点を置いてストラップの長さを決める方法があります。
体型にあった弾きやすい位置を見つける
2つ目は、自分の体型にあった弾きやすい位置を追求することです。人それぞれ、腕の長さや体型は違います。なので、あなたにあった長さがあると言うことです。
例えば、外人アーティストは腕が長く、身長が高い傾向があります。よって、日本人にはあまり参考にならないことが多いです。
私も散々迷走しましたが、弾きやすい位置に変えてから、周りの評価も上がりました。そこから演奏に余裕がでてきて、パフォーマンスもよくなったと実感しています。
このように、「弾きやすさ」に重点を置いてストラップの長さを決める方法があります。
まとめ
今回は、ベースのストラップが長い、短い場合のメリット・デメリットを解説しました。そして、長さの決め方を紹介しました。まとめると下記の通りです。
ベースストラップが長いメリット
- ローポジションが押さえやすい
- ライブパフォーマンスがダイナミックになる
ベースストラップが長いデメリット
- ハイポジションが押さえにくい
- 座って弾いた時との差が激しい
- ピッキングが安定しない
ベースストラップが短いメリット
- ハイポジションが押さえやすい
- 座って弾いた時との差が少ない
- テクニカルなプレイがしやすい
ベースストラップが短いデメリット
- ライブパフォーマンスのダイナミックさがでにくい
- 見た目があまり好まれない
などが挙げられます。もちろん努力次第では、そのデメリットを補うことは可能です。
見た目を重視するか、弾きやすさを重視するかで、ベースストラップの長さを決めてください。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。