ベースで「ドレミファソラシド」を弾きたい。でも、どこを押さえれば良いのかわからない方は多いと思います。
ピアノの鍵盤のように視覚的に「どこになんの音があるか」が、非常にわかりにくいですね。
そこでこの記事では、ベースの「ドレミファソラシド」は、どこを押さえれば良いのかを解説していきます。また、変わった押さえ方もあるので、そちらも紹介していきます。
もくじ
ベースの代表的なドレミ音階
ここから、代表的な3弦3フレットから始まるドレミの押さえ方を紹介します。
以下の図が、「ドレミファソラシド」の位置になります。
順番に以下のフレットを押さえます。
- 3弦3フレット
- 3弦5フレット
- 2弦2フレット
- 2弦3フレット
- 2弦5フレット
- 1弦2フレット
- 1弦4フレット
- 1弦5フレット
これで、もう「ドレミファソラシド」が弾けます。
その際は、ワンフレットワンフィンガーという方法をおすすめします。これは、それぞれのフレットを、決まった指で押さえることです。
以下の図は、その押さえ方の運指表です。
図中の「人」は人差し指、「中」は中指、「薬」は薬指、「小」は小指を表しています。
この理由は、まんべんなく全本の指を使用できるので、1本1本の指の力がつき、「運指の練習に最適」ということです。
最初はなかなか指が開かなかったり、薬指や小指は特にうまく動かせなかったりすると思います。隙間時間にやるだけでも効果はあるので、根気強くやっていきましょう。
私の運指の練習はここから始まりました。ドレミも覚えられ、運指の強化にもなるので一石二鳥ですよ。
このように、3弦3フレットから始まるドレミを覚えて、体に叩き込んでいきましょう。
ベースのドレミ音階は一箇所だけではない
次に、違う位置のドレミを紹介します。これは、以下の場所があります。
- 4弦8フレットから始まるドレミ
- 15フレットから始まるドレミ
これについては、先程の形が頭に入っていれば一瞬です。それでは、押さえ方を覚えていきましょう。
4弦8フレットから始まるドレミ
まず、4弦8フレットから始まるドレミの押さえ方を紹介します。
先ほど、3弦3フレットから始まるドレミを紹介しました。この形のまま、移動したものです。以下の図で確認してください。
非常に簡単ですよね。
これは、「異弦同音(いげんどうおん)」と呼ばれる、「音の高さが全く一緒の音」になります。つまり、弾く弦は異なりますが、”同じ音”が出るということです。しかし、音のニュアンスは変わるので、そこがベースの楽しみ方の一つでもあります。
このように、3弦3フレットから始まるドレミと4弦8フレットから始まる形は、一緒なので覚えてしまいましょう。
15フレットから始まるドレミ
こちらは、3弦15フレットから始まるドレミです。こちらも、押さえ方は3弦3フレット・4弦8フレットと一緒です。しかし、1オクターブ高いドレミになります。
1オクターブとは、「ドレミファソラシド」の最初と最後の”ド”の距離のことをいいます。この場合は、音が高くなっています。
押さえる場所は、以下の通りです。
ここのドレミは、フレットの感覚が狭いので比較的押さえやすいと思います。
このように、3弦15フレットから始まるドレミがあります。
ベースのドレミ音階はまだまだ様々な形がある
これまで、形の同じドレミを2箇所紹介しました。今度は、”形の違うドレミ”です。非常に多くの場所がありますが、以下の2つを紹介します。
- 開放弦を混ぜたドレミ
- 横移動の大きいドレミ
ここから、それぞれ解説していきます。
開放弦を混ぜたドレミ
まず、開放弦を入れたドレミを紹介します。開放弦とは、弦を押さえずに弾くことです。
これは、押さえる箇所が減るため、運指が楽になります。以下の図が押さえる位置です。
このうち、「レ」と「ソ」を弾く際は、どの弦も押さえません。
押さえる位置は、以下の通りです。
- 3弦3フレット
- 2弦開放弦
- 2弦2フレット
- 2弦3フレット
- 1弦開放弦
- 1弦2フレット
- 1弦4フレット
- 1弦5フレット
開放弦が混じると、頭が混乱しやすくなりますね。このため、慣れるまで時間がかかりますが、ゆっくり習得していきましょう。
このように、開放弦を混ぜたドレミがあります。
横移動の大きいドレミ
次に、横移動が大きいドレミです。下の図が押さえる位置です。
押さえる位置は、以下の通りです。
- 3弦3フレット
- 3弦5フレット
- 3弦7フレット
- 3弦8フレット
- 2弦5フレット
- 2弦7フレット
- 2弦9フレット
- 2弦10フレットです。
これは、横移動が大きいので広い視野が必要になりますね。
なかなかスムーズに弾くのが難しいと思います。次の移動先を確認しながら、ゆっくりやっていきましょう。
このように、横移動の大きいドレミがあります。
まとめ
今回は、ベースのドレミはどこを押さえれば良いのかを解説してきました。
ここまで紹介したように、様々な形があります。まとめると以下の通りです。
- 3弦3フレットから始まるドレミ
- 4弦8フレットから始まるドレミ
- 15フレットから始まるドレミ
- 開放弦を混ぜたドレミ
- 横移動の大きいドレミ
まずは、基本形のドレミを覚えながら運指の練習もしていくことがおすすめです。その後、違った形に応用して、どんどんドレミの位置を覚えていきましょう。
実際、指板上を把握できているベーシストは、アレンジや即興など高度な芸当ができるようになります。
ドレミの位置を把握し、指板上を自由に行き来して楽しんでください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば嬉しいです。
それでは。