ベースのミディアムスケール!初心者におすすめの理由を解説

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ベース選びで、「初心者はミディアムスケールがいいよ」と聞いたことはないでしょうか?

ずばりいうと、非常に弾きやすく初心者におすすめのベースであります。しかし、「どんな特徴のあるベースなのかわからない」という方は少なくないと思います。

そこで今回は、ミディアムスケールのベースにフォーカスして、メリット・デメリットを紹介していきます。また、スケールについても解説していきます。

ベースのスケールとは?

ベースのスケールとは、”長さ”のことを指します。これは、ナットからブリッジまでの距離のことです。ナットとは以下の画像です。

ブリッジは以下の画像です。

この、ナットとブリッジの距離がスケールですね、以下の画像です。

このスケールの長さの違いには、以下の4つの種類があります。

  • ロングスケール
  • ミディアムスケール
  • ショートスケール
  • エクストラロングスケール

ここからそれぞれ解説していきます。

ロングスケール

ベースでは、最も一般的な長さです。

主に、34インチ(864mm)サイズです。

各メーカーが数多くのベースを販売しています。

そのため、楽器店などでは品揃えが多く、弦も簡単に手に入ります。

このように、最も一般的なサイズのベースです。

ミディアムスケール

ミディアムスケールは、ロングスケールの約5cm短いベースです。

主に、32インチ(813mm)サイズです。

手の小さい方や初心者には弾きやすいベースです。

このように、ミディアムスケールは、ロングスケールの5cm短いサイズになります。

ショートスケール

ショートスケールは、ロングスケールの約10cm短いベースです。

主に30インチ(762mm)サイズです。

手の小さな女性や子供におすすめのサイズです。また、ギターより少し大きいサイズなので、ベースに持ち替えてもそんなに違和感なく弾けると思います。

このように、ショートスケールは非常に小さいサイズのベースです。

エクストラロングスケール

エクストラロングスケールは、多弦ベース(5・6・7…弦)で採用されることが多いベースです。

主に、35インチ(889mm)サイズです。

この理由に、太い弦を追加する際に「テンション(張力)を稼がなければいけない」ということが挙げられ、スケールを長くする必要があるみたいです。。

そのため、ネックも太く、スケールも長くなるので、初心者にはあまりおすすめはしません。

このようにエクストラロングスケールは、多弦ベースに多いタイプです。

ベースのミディアムスケールのメリット

それでは、初心者におすすめのミディアムスケールのメリットを解説していきます。以下のメリットが考えられます。

  • 手の小さい方でも押さえやすい
  • 弦のテンション(張力)が柔らかいので弾きやすい
  • フレット感覚が短いので細かい運指がしやすい

ここからそれぞれ解説していきます。

手の小さい方でも弾きやすい

手の小さい方でも、ネックが細めに作られているので、弾きやすいです。

また、ベースを初めて触る方は、通常のロングスケールのベースはネックが太く感じられます。そのため、音を鳴らす工程である「しっかりと押さえる」ということが一つの大きな壁になります。

その辺、ミディアムスケールは非常に押さえ易く、最初の第一歩としておすすめの大きな理由です。

このように、ネックが細く作られているので、弾きやすい理由があります。

弦のテンション(張力)が柔らかいので押さえやすい

次に、スケールが短いので弦のテンションが弱く、押さえやすいです。

なぜ、「テンションが弱くなるのか」は明確には答えられませんが。。スケールが「長い<短い」という構図でテンションが弱くなります。

ベースは弦が太いので、テンションが強いほど抵抗が大きくなり、押さえるのが大変になります。

このように、スケールが短い事によって、押さえやすくなります。

フレット感覚が短いので細かい運指がしやすい

次に、スケールが短い事で、フレット感覚も狭くなります。フレットとは、音程を区切るための金属のバー(棒)です。

ロングスケールと比べて、数mm程度の違いですが、弾きごごちは大きく変わります。

手の短い方は、より一層弾きやすいことが感じられると思います。

ベースの難しい点の一つに、フレット間の距離が広いことが挙げられます。すると、細かく動くフレーズでは、手を大きく広げながらしっかり押さえなければなりません。

このような状況でも比較的押さえやすいのが、フレットが短い利点です。

このように、スケールが短い事によって、フレット感覚が狭くなり運指がし易くなります。

ベースのミディアムスケールのデメリット

メリットがある一方で、必ずデメリットは存在します。以下のデメリットがあります。

  • 品揃えが悪い
  • 音色がぼやける

ここからそれぞれ解説していきます。

品揃えが悪い

ミディアムスケールは、ロングスケールモデルのダウンサイズとして販売されていることが多いですが、とにかく品数が少ないです。

楽器店などで取り扱っているお店が少ないので、入手困難であることは否めないです。

ネットで事前に調べて、実際に足を運んで試奏をすることをおすすめします。ネット通販での購入は、リスクがありますからね。

また、ベース弦もそれぞれのスケールにあった商品を購入する必要があります。ロングスケール弦・ミディアムスケール弦・ショートスケール弦と言った、ベースサイズにあったものを選びます。

これを間違えてしまうと、「弦が届かない」「チューニングが合いづらい」などと言った、不具合が生じてしまうので注意が必要です。

この中でも、ミディアムスケール弦はあまり品数が豊富ではないです。そのため、限られた商品しか使うことができません。

このように、ミディアムスケールはとにかく品数が少ないことが大きなデメリットです。

音色がぼやける

ロングスケールに比べ、音色がぼやけがちです。これは、テンションが弱いことが原因です。

音程感がわかりにくくなってしまうので、皆で合わせた時に「音が抜けにくくなってしまう」ことが考えられます。

音が抜けないとは、ベースの音が聞き取りづらくなってしまうということです。

音作りでその辺はコントロールできますが、根本的な音色がそのような傾向があります。

このように、音色がぼやけてしまうこともデメリットとして考えられます。しかし、ぼやけるということはある意味、暖かみのある音色が出るので、一概にはデメリットでなかったりもします。

ミディアムスケールベースの商品例

ここから少しミディアムスケールのベースを紹介していきます。

どんな音色がなるのか、参考程度にみてみてください。

Ibanez(アイバニーズ)SR MEZZO(メッゾ)

アイバニーズのSRシリーズは非常に評価が高いベースです。アクティブタイプ(電池が必要)のベースであり、それぞれのコントロールに効き目が非常に優秀ですね。

幅広い音作りができ、非常に軽いので使い勝手が良さそうです。

このように、Ibanez(アイバニーズ)SR MEZZO(メッゾ)というベースがあります。

RYOGA/SKETER BASS B432

国産のベースメーカーです。33インチのベースなので、ロングスケールとミディアムスケールの間のサイズになっています。一応ミディアムスケールということで紹介します。

パッシブタイプ(電池がいらない)のベースでPJタイプです。PJ(ピージェー)とは、「プレシジョンベースのピックアップとジャズベースピックアップを搭載してますよ」ということです。

非常にバランスの取れた良質なサウンドになっていると感じました。

このように、RYOGA/SKETER BASS B432というベースもあります。

Atelier Z / ISHIBASHI ORIGINAL 32″Baby Z-4J

アトリエZは、評価が高い日本のブランドの一つです。

アクティブタイプ(電池が必要)のベースで、”Baby Z”という名前がなんとも可愛らしいですね。

ただし、サウンドはローからハイまでバランスよく出ている印象があります。スラップはアトリエZらしいパーカッシブな音色で、非常に聞いていて気持ちがいいです。

このように、Atelier Z / ISHIBASHI ORIGINAL 32″Baby Z-4Jというベースもあります。

まとめ

ここまで、ミディアムスケールのベースのメリット・デメリットを紹介してきました。まとめると以下の通りです。

メリット

  • 手の小さい方でも押さえやすい
  • 弦のテンション(張力)が柔らかいので弾きやすい
  • フレット感覚が短いので細かい運指がしやすい

デメリット

  • 品揃えが悪い
  • 音色がぼやける

初心者におすすめの反面、あまりにも品揃えが悪いのが、おすすめしきれないところです。。。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたのベースライフの参考になれば幸いです。

それでは。

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