ベースのグリッサンドについて詳しく解説!!

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ベース特有の音色が出るグリッサンドは、弾いても聴いても、非常に「気持ちいい」ものです。しかし、「どんな音色なの」「どんな弾き方なの」「TAB符(=ベースの楽譜)の表記は」など多くの疑問があると思います。

非常にシンプルな奏法ですが、「きれいに決める」ことができれば、大きな存在感を発揮します。

この記事では、ベースのグリッサンドについて解説していきます。

ベースのグリッサンドとは

グリッサンド(=グリス)とは、指を弦に滑らせて、うねるような独特の音色を出す奏法です。

下の音声がその一例です。

こう言った音色を出せることから、フレーズの変化をつける際に使われたりします。慣れれば非常に簡単で、かつ効果的です。そのため、多くのベーシストに好まれる奏法です。

ただ、スライド奏法と似ていることから、混乱しがちです。

大きく違う点は、「出発点の指定がなく、終点があるパターン」・「出発点があり、終点がないパターン」・「どちらの指定がないパターン」があるということです。

スライド奏法については、以下の記事で詳しく解説しています。

ベースのスライド奏法!!やり方のコツは?どんな音?

このように、グリッサンドは、弦を滑らせてうねるような独特の音色を出す奏法です。

ベースのグリッサンドの演奏方法・表記

ここから、グリッサンドのTAB符表記・演奏方法について解説していきます。

グリスアップ

グリスアップとは、高音に向かってグリッサンドをすることです。下の音声のような音色になります。

これには、以下の3種類のタイプがあります。

・出発点が決まっているタイプ

・終点が決まっているタイプ

・出発点も終点も決まっていないタイプ

下のTAB符で、それぞれ解説していきます。

1つ目は、出発点が決まっているタイプです。

上の画像で赤く囲ったように、特定のフレットから、g」というアルファベットと共に、右肩上がりの線が書かれたものです。

上の図の場合は、「4弦6フレットから高音に滑らせて、適当なところでやめてくださいね」という意味です。

2つ目は、終点が決まっているタイプです。例えば、上の画像で赤く囲ったようなものです。

出発点は書いてませんが、2弦8フレットに向かってg」というアルファベットと共に、右肩上がりの線が書かれています。

これは「2弦の適当なところから指を滑らせて、8フレットにきてくださいね」ということです。

つ目は、出発点も終点も決まっていないタイプです。

これは「×」の表記とg」というアルファベット、そして右肩上がりの線で表されます

これは、「4弦のどこからどこまででも良いので指を滑らせてね」ということです。

このように、グリスアップは、高音に向かってグリッサンドをすることです。出発点が決まっているパターン・終点が決まっているパターン・どちらも決まっていないパターンがあります。

グリスダウン

グリスダウンとは、低音に向かってグリッサンドをすることです。下の音声のような音色になります。

グリスアップと同じように、3種類の表記があります。

・出発点が決まっているタイプ

・終点が決まっているタイプ

・出発点も終点も決まっていないタイプ

違うところは、右肩下がりであることです。

1つ目は、出発点が決まっているパターンです。上の画像で赤く囲ったものは、「4弦11フレットから低音に向かってください」という意味です。

次は、終点が決まっているパターンです。上の画像で赤く囲ったものは、「低音から4弦11フレットに来てください」という意味になります。

つ目は、出発点も終点も決まっていないタイプです。上の画像で赤く囲ったものは、「3弦のどこからでも良い」という意味です。

このように、グリスダウンは、低音に向かってグリッサンドをすることです。出発点が決まっているパターン・終点が決まっているパターン・どちらも決まっていないパターンがあります。

グリスアップとグリスダウンの組み合わせ

グリスアップとグリスダウンを、組み合わせるパターンもあります。下の音声のような音色になります。

の音声は、グリスアップしてからグリスダウンしている組み合わせです。もちろん、この組み合わせは逆でもいいです。

TAB符では、下のような表記があります。

これは、「3弦5フレットからグリスアップして、適当なところでグリスダウンします」ということです。「×」の部分では、ピッキングしてもしなくてもいいです。

これは「ぐわーーん」というニュアンスが大事です。そのため、グリッサンドを「速くしてみたり」「遅くしてみたり」してみてください。また、音源をよく聴いて「こんな感じかな」という具合に、いろいろ試してみてください。

このように、グリスアップとグリスダウンを、組み合わせるパターンもあります。

ベースのグリッサンドの弾き方のコツ

ここから、グリッサンドの弾き方のコツを解説します。

親指を離す

まずは、親指をネックから離すことです。

これにより、親指の摩擦が抵抗にならず、スムーズにグリッサンドができるようになります。

しかし、ネックを支えてないとボディの安定感がなくなります。そこで、右手(弦を弾く側)でボディを支えます。

以上の通り、グリッサンドのコツは、親指をネックから離すことです。

まとめ

ここまで、ベースのグリッサンドについて解説してきました。まとめると以下の通りです。

  • グリッサンドは、弦を滑らせてうねるような独特の音色を出す奏法
  • グリスアップは、高音に向かってグリッサンドをすること。また、出発点が決まっているパターンと、ゴールが決まっているパターンがある
  • グリスダウンは、低音に向かってグリッサンドをすること。また、出発点が決まっているパターンと、ゴールが決まっているパターンがある。
  • グリスアップとグリスダウンを、組み合わせるパターンもある

グリッサンドの弾き方のコツ

  • 親指をネックから離す

グリッサンドは、シンプルで決まり事が少ないので、それぞれのセンスが光ります。自由に模索して、いろんな表現をしてみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたのベースライフの参考になれば幸いです。

それでは。

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