ベースのゴーストノートとは?2種類の奏法を徹底解説!!!

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ベースのゴーストノートは、アーティストやユーチューバーのスラップ演奏で、知った方は多いと思います。「難しい奏法なのでは」と思われる方もいると思います。

しかし、ゴーストノート自体は比較的簡単です。

ただし、複雑に組み合わせている演奏は、非常に難しいです。そのため、いきなりそのようなフレーズを目指すのは危険です。

まずは、ゴーストノートをしっかり鳴らすことが大事です。特にスラップ奏法は、これが”キモ”になるので、しっかり押さえておきましょう。

この記事では、ベースのゴーストノートに特化して解説していきます。

ベースのゴーストノートとは

ベースのゴーストノートとは、音程感のない音のことです。

弦をミュートしながら、ピッキングをして「バチ」と言ったアタック音を鳴らします。

ミュートは本来、「余計な音がならないように、弦に触れて消音する」です。

しかし、ゴーストノートでは、「アタック音を鳴らすために」ミュートをします。

アタック音を入れることで、パーカッシブでリズミカルな印象を与えることができます。音符のないタイミングに入れることによって、”独特のノリ”が生まれます。

ゴーストノートは、スラップ奏法で多く使用されます。下の音声では、同じフレーズをゴーストノートが「ないパターン」と「あるパターン」で弾き比べました。

ゴーストノートがないパターン

ゴーストノートがあるパターン

このように、ゴーストノートを入れることで、リズムに違いが生まれます。

しかし、毎回ゴーストノートを入れていたら、他の楽器の邪魔をしてしまいます。「いらない」と感じたら、積極的に抜いていきましょう。

このように、ゴーストノートとは、音程感のないアタック音を入れることで、”独特のノリ”を生み出す奏法です。

ベースのゴーストノートのTAB符表記

ゴーストノートのTAB符の表記は、「×」です。ちなみに、スラップ奏法の際は「Slap」と書かれます。以下の赤枠がそうです。

ゴーストノートと間違えやすい表記に、グリッサンドがあります。これは、弦を押さえながら、指を滑らせる奏法です。

以下の赤枠がグリッサンドです。

これは、「g」が書いてあるのが特徴です。ここでの「×」の意味は、「4弦のどこから弾いてもいいですよ」ということなので、気をつけましょう。

逆に、「×」の表記だけなら、ゴーストノートです。

このように、ゴーストノートのTAB符の表記は、「×」とかかれます。

ベースのゴーストノートの種類

ゴーストノートには、2つの種類があります。ここからそれぞれ解説していきます。

ピッキングゴーストノート

1つ目は、ピッキングゴーストノートです。ちなみに、私が勝手につけた名前なので一般的ではありません。

これは、左手(弦を押さえる側)でミュートをして、右手は普通に弾くやり方です。これは、指ひき・ピック弾き・スラップなどで使用します。

これの特徴は、リズムキープがしやすいことです。

例えば、「ドドドドドドドド」というフレーズがあり、「ド◯◯ド◯◯◯ド」の◯は弾かないとします。

その際に、頭の中でリズムを感じるより、ゴーストノートを入れた方がわかりやすくなります。なぜなら、体感して刻んだ方がリズムはぶれにくくなるからです。

このように、ピッキングゴーストノートとは、左手でミュートをして、普通に弾くことです。

打撃ゴーストノート

2つ目は、打撃ゴーストノートです。これも、私が勝手につけた名前なので一般的ではありません。

左手(弦を押さえる側)で、弦を叩く方法です。基本的にスラップ奏法で使用します。

これは、ピッキングゴーストノートの補助役として使用します。なぜなら、早い連続したゴーストノートでも、ピッキングゴーストノートと併用することで、楽に弾くことができるからです。

しかし、これは難易度は高めです。

例えば、以下のような部分で使用したりします。

非常に複雑になってきますが、慣れれば速く弾くことができます。注意点は、ピッキングゴーストノートと音量差がないようにすることです。

以上の通り、打撃ゴーストノートとは、左手(弦を押さえる側)で弦を叩く方法です。

ベースのゴーストノートのやり方

ここから、ピッキングゴーストノートと打撃ゴーストノートのやり方について、解説していきます。

ピッキングゴーストノートのやり方

ピッキングゴーストノートは、左手(弦を押さえる側)でミュートし、通常通りに弦を弾きます。

これを、空(から)ピッキングと混合する方がいます。空ピッキングとは、弦を弾かないピッキングのことです。つまり、「弾いてるフリ」です。それとは、全く違うということを認識しましょう。

では、やり方を解説します。これは、ミュートが全てです。ミュートとは、弦に軽く触れて音が鳴らないようにする方法です。

これがしっかりできていれば、普通に弾くだけでアタック音だけがなります。下の音声は4〜1弦まで弾いたものです。

 

ただし、注意点があります。以下の画像のように、1本の指だけでミュートをすると、ハーモニクスという音が鳴ってしまいます。

これは、押さえる位置によって、鳴る不思議な現象です。下の音声がそうです。

このように、音程のある「ピーン」と言った音色が鳴ります。これがあると、音が残って汚くなってしまいます。

この現象を避けるために、複数の指で押えることが大事です。以下の画像のように4本の指で押さえましょう。

このように、ピッキングゴーストノートのやり方は、しっかりミュートして弦を弾きます。

打撃ゴーストノート

打撃ゴーストノートは、4本の指で指板上の弦を叩いて行います。以下の画像のように構えます。

ここから、叩いていきます。力任せというよりは、ムチで叩くと言った具合でやります。下の音声がその音色です。

はじめは非常にぎこちなくなると思います。

ここで大事なポイントは、親指の位置です。以下の画像がそうです。

大体、ネックの真ん中より少し下の位置に構えます。

すると、指の第三関節の位置が以下の画像の位置になります。

このように、指板からこのぐらい出るようにしましょう。

そして、このフォームができたら、指を”面”と捉えて第三関節を曲げて叩きます。以下の図のような形です。

例えるなら指に”板”をつけているようなイメージです。

そして、叩いたあとは力を抜き、弦で休みます。つまり、ミュートの押さえ方に戻ります。

叩いた反動の跳ね返りを利用して戻してしまうと、音がなるので注意が必要です。また、力強く押さえつけてしまうと、これも同様に音が鳴ってしまうので、注意が必要です。

このように、打撃ゴーストノートのやり方は、4本の指で指板上の弦を叩きます。

ベースのゴーストノートの練習事例

スラップ奏法で練習をしていきましょう。この理由に、スラップはゴーストノートが非常に重要だからです。これができれば、指弾き・ピック弾きでは簡単にできます

こちらで、スラップ奏法のやり方を解説しているので、わからない方はご覧ください。

ベースのスラップ(チョッパー)奏法とは?詳しく解説!!

この練習方法は、至ってシンプルです。下記の順番でやります。

・ピッキングゴーストノート(右手)と打撃ゴーストノート(左手)をそれぞれできるまで練習します。

・その後、交互にやっていきます。つまり、「右→左→右→左→右→左→・・・」とゆっくりから徐々にスピードを早めて練習します。

・ピッキングゴーストノートを2打、打撃ゴーストノートを1打でやります。つまり、「右→右→左→右→右→左→右→右→左・・・」とゆっくりから徐々にスピードを早めて練習します。

・ピッキングゴーストノートを1打、打撃ゴーストノートを2打でやります。つまり、「右→左→左→右→左→左→右→左→左・・・」とゆっくりから徐々にスピードを早めて練習します。

このように様々なパターンで練習していけば、どんなフレーズが来ても対応できるようになります。

以上の通り、スラップ奏法でゴーストノートを練習していきましょう。また、ゲーム感覚でバリエーションを増やしていっても面白いですね。

まとめ

ここまで、ベースのゴーストノートについて解説しました。

ゴーストノート自体は、そこまで難しい奏法ではありません。

しかし、かっこいいいフレーズを弾く、アーティストやユーチューバーは複雑な組み合わせをしています。そのため、いきなり真似をしようとすると、ゴーストノートが疎かになってしまいます。

まずは、ピッキングゴーストノートと打撃ゴーストノートをマスターして、様々なフレーズにチャレンジしてみてください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

あなたのベースライフの参考になれば幸いです。

それでは。

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