ベースの音作りで、「太い音にしたい」と思う方は多いです。
しかし、ただ「低音を上げて音作りをすれば良い」という簡単なものではありません。
低音を上げすぎると、音が暴れてしまい他の楽器のさまたげになってしまいます。
よく、「低音が回る」という表現をしますが、まさに文字と通り部屋中をぐるぐる回ってなにがなんだかわからない状態になってしまうのです。
このように、ベースの音作りは、時に凶器にもなってしまいます。
逆に、ベースの音作りが良いと全体のサウンドがまとまり、非常に心地よくなります。
そこでこの記事では、「ベースで太い音作りをする6つの方法」を紹介していきます。
ベース弦を見直す
まず、ベース弦を見直すということをするだけで、太い音にすることが可能です。
そもそも弦の種類には数種類の違いがあり、太いほどコシのある音色が鳴ります。そのため感覚的に「図太い音色」という印象です。
例えば、1弦と4弦の太さは全く違いますよね。この音色の違いを想像していただけるとわかりやすいですね。
そして、弦の太さを「ゲージ」と言います。ダダリオというメーカーでは、下記のゲージの種類があります。
※数字はインチを表し、1弦・2弦・3弦・4弦の順番です。
- EXTRA SUPER LIGHT – 35・55・75・95
- SUPER LIGHT GAUGE – 40・60・75・95
- CUSTOM LIGHT GAUGE – 40・60・80・100
- REGULAR LIGHT GAUGE – 45・65・80・100
- REG LIGHT TOP / MED BTM – 45・65・85・105
- MEDIUM GAUGE – 50・70・85・105
- HEAVY GAUGE – 55・75・90・110
このように様々な組み合わせのゲージが販売されています。ゲージの大きいものを選ぶことによって、太い音になります。もちろんサウンドの違いが各メーカーによってあるので、研究して地道に試していくことが大事になります。
そこで以下の記事では、ベース弦のメーカーについて解説しています。
ベースシールドを変える
次に、シールドを変えるだけで、びっくりするぐらい音色が変わります。昨今では、ベース用のシールドが多く販売されて、それぞれ特性の違いがありあります。
そして、低音を強調したシールドを選ぶことによって、太い音色を鳴らすことが可能です。
例えば、モンスターケーブルは非常に骨太なサウンドがなる印象があります。
他にも、ベルデンやヒストリーのPRO SERIESといった高級のシールドがありますが、安価のシールドとは一線を画します。
私は、シールドで「こんなにも音色が変わるのか」と驚いた経験があるのでおすすめします。
また、高いシールドであるほど、保証もしっかりとあり頑丈なので、ある意味上手な買い方です。
このように、シールドを見直すだけでも太い音色にすることができます。
シールドについて以下の記事で詳しく解説しています。
弾く位置を変える
次に、弾く位置を変えることで、太い音色を鳴らすことが可能です。ベースは、「ネックよりに弾くのか」「ブリッジよりで弾くのか」でサウンドが大きく変わります。以下のような特徴があります。
つまり、ネックより(緑の枠)または、中間(黄色の枠)で弾くことによって、太く柔らかい音色を出すことが可能になります。
このように、弾く位置を変えることで、太い音色を出すことができます。
弾き方を見直す
次に、弾き方を見直すということです。そもそもピック弾きより指弾きの方が太い音色が出やすい特徴があります。
これは指の弾力と弦に触れる面積の広さが関係しています。
そこで、指弾きの弾き方を見直すことに焦点を当てて解説していきますが、一言でいうと「めっちゃむずい」です。多くの熟練のベーシストは弾き方で「トーンコントロールをする」と言いますが、生半可な練習量ではこの領域までいくことはできません。
私もできません。。。
しかし、「弦をしっかり揺らしてあげる」という意識でやると、音の鳴りが明らかに良くなります。
例えば、”デコピン”をする際に、親指で中指を押さえて、中指は開こうと力を入れますね。そして、この離した衝撃が威力に直結します。
この際に、親指と中指の摩擦が少ないほど「ズドーン」といった感じがありますよね。
まさに、この感じを弦に落とし込んだ感じです。すると弦が揺れる感じがなんとなく確認できると思います。。わかりにくくてすいません。。
このことによって、まずはしっかり「鳴らす」ことが前提条件です。
このように、弾き方を見直すことによって、太い音色を出すことができるようになります。
指弾きに関しては以下の記事で解説しています。
→ベースの指弾き/ツーフィンガーのコツ!フォームや弾き方を解説
エフェクターを使う
次は、エフェクターを使うことで太い音を出すことができます。
その中でも、プリアンプ・イコライザー・コンプといったエフェクターがあり、これらは音色を調整するのに優れています。以下のような効果があります。
- プリアンプ・・・足元に置ける小さなアンプというイメージ。非常に幅の広い調整ができるので、アンプで補いきれない調整をすることができる。プリアンプについて以下の記事で解説しています。
- イコライザー・・・細かな音色調整ができる。イコライザーに関しては以下の記事で解説しています。
- コンプ・・・小さい音は大きく、大きい音は小さく、音の粒を揃えてくれる。感覚的に音が太くなりサスティン(音の伸び)がでる。
これらを使用することで、太い音色を出すことができます。
このように、エフェクターで調整しながら音作りを太い音色にすることができます。
アクティブタイプのベースを使う
最後に、アクティブタイプのベースを使うことで、比較的太めの音を出すことができます。アクティブタイプとはプリアンプが内蔵されているベースで、電池が必要になります。
プリアンプとは、簡単にいうと小さなアンプです。このことによって、ベース本体で音色の調整ができます。そしてベース本体にパワーがあるので、暴れやすい低音を”輪郭のある音”にまとめる力があります。
その反面、私は「作られた音」という感覚がありますが、これは好みになります。
またメーカーや種類によってキャラクターは変わりますが、大体こういった傾向があります。
このように、アクティブタイプのベースを使うことで太い音色をコントロールすることができます。
ベース本体のタイプに関しては、以下の記事で解説しています。
まとめ
ここまで、ベースで太い音を作るための方法を解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- ベース弦を見直す
- シールドを変える
- 弾く位置を変える
- 弾き方を見直す
- エフェクターを使う
- アクティブタイプのベースを使う
「低音をとにかく上げる」という安易なことをするのではなく、「太い音を出すための準備や工夫」が大事です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。