ベースの種類は、ほんとに多くありすぎてよくわかりませんよね。
今回必死に調べて、なるべくわかりやすいようにまとめました。基本的なことや、エレキベースの様々な種類を紹介していきます。
初心者の方は、「これを知る」だけで、知識が詳しくなるだけでなく、ベース選びがしやすくなります。
ものすごく長い記事になってしまったので、目次を見て、興味ある項目を選んでください。
今回は、ベースの種類・見分け方・メーカーなどを一覧にしてまとめました。また、初心者におすすめのメーカーも紹介していきます。
もくじ
- 1 ベースの種類
- 2 エレキベースの大まかな見分け方
- 3 ベースの形状の違い
- 4 ベースの代表的なメーカーと特徴
- 4.1 Fender(フェンダー)
- 4.2 Gibson(ギブソン)
- 4.3 ミュージックマン
- 4.4 YAMAHA(ヤマハ)
- 4.5 Warwick(ワーウィック)
- 4.6 Sadowsky Guitars(サドウスキー・ギターズ)
- 4.7 Ibanez(アイバニーズ)
- 4.8 Bacchus(バッカス)
- 4.9 エピフォン
- 4.10 ARIA pro ⅱ(アリアプロツー)
- 4.11 レイクランド
- 4.12 ATELIER Z (アトリエZ)ギターワークス
- 4.13 moon(ムーン)
- 4.14 Fodera Guitars(フォデラ・ギターズ)
- 4.15 F-Bass(エフベース)
- 4.16 ESP(イーエスピー)
- 4.17 G&L
- 4.18 Rickenbacker(リッケンバッカー)
- 4.19 Freedom Custom Guitar Research(フリーダムカスタムギターリサーチ)
- 4.20 フジゲン
- 4.21 FERNANDES(フェルナンデス)
- 4.22 ヘフナー
- 4.23 スタインバーガー
- 4.24 Spector(スペクター)
- 4.25 Greco(グレコ)
- 4.26 Squier(スクワイヤー)
- 5 ベースの初心者におすすめ一覧
- 6 まとめ
ベースの種類
ベースと言われる楽器には、下記の5種類があります。
- エレキベース
- ウッドベース
- アップライトベース
- アコースティックベースギター
- ウクレレベース
ここからそれぞれ解説していきます。
エレキベース
一般的には、ベースはエレキベースを指すことが多いです。エレキベースは、文字通り電気で鳴らす楽器です。
この構造は、ピックアップと呼ばれるマイクのようなもので弦の振動を拾います。その振動を電気信号に変換し、アンプと呼ばれるスピーカーで、音を増幅して鳴らすという仕組みです。
このエレキベースを開発したのは、レオ・フェンダーという人です。エレキベースの礎(いしずえ)を築いたすごい人物です。
そして、現在まで物凄い勢いで発展してきました。エレキベースは、ベースの可能性を大いに広げた革命的なベースです。
昨今では、ロック・ポップス・ジャズと様々なジャンルで使用されています。
このように、エレキベースは電気で鳴らす楽器です。大抵、ベースといえばエレキベースを指します。
ウッドベース
ウッドベースは、2mぐらいあるものすごく大きなベースです。
こんなにも大きな理由は、エレキベースのように電気に変換する仕組みではなく、生音を鳴らす楽器であるためです。生音とは、アンプを通さず、そのまま弾くことです。つまり、低音を響かせるためにはこんなにも大きくないとダメなのです。
そして、ウッドベースは多くの呼び名があります。アップライトベース・ダブルベース・弦バス・コントラバス・アコースティックベースと呼ばれるものは、全て同じです。ややこしいですね。
エレキベースが出てくる前は、ベースといえばこのウッドベースでした。現代でも、ジャズやクラッシックなどのジャンルで重宝されています。
「ボンボン」と言った渋いサウンドは、ウッドベースの醍醐味ですね。
このように、ウッドベースとは非常に大きい個体です。
エレクトリック・アップライトベース
エレクトリック・アップライトベースとは、ウッドベースとエレキベースのちょうど中間のようなイメージのベースです。
つまり、ウッドベースにピックアップ(マイク)をつけたベースです。
このように、エレクトリック・アップライトベースは、ウッドベースとエレキベースの中間のようなものです。
アコースティック・ベースギター
アコースティック・ベース ギターはアコースティックギターのベース版になります。アコースティックベースは、ウッドベースを指すので注意が必要です。
これは、基本的に生音では音量が小さいので、ピックアップがついています。そのため、アンプで鳴らすことが可能です。
もちろん、音量は大きくないものの生音でも演奏は可能なので、気軽に弾くことができますね。
また、アンプを通して演奏する際は、音の共鳴が大きいこともあり、ハウリングを起こしやすいというデメリットがあります。ハウリングとは、「キーン」と行った不快な音が起こる現象です。
例えば、カラオケなどで2本のマイクで同時に歌おうとすると、こうなりやすいですね。
このように、アコースティック・ベースギターとは、アコースティックギターのベース版です。
ウクレレベース
ウクレレベースは、その名の通りウクレレのベース版です。通常のウクレレよりは大きいみたいです。
生音では音量は小さいので、アンプに接続して鳴らします。
また、弦はゴムのようなものを使用し、見た目とは裏腹に、ウッドベースのような音がでます。
私は弾いたことがないのですが、非常に魅力的です。
このように、ベース版のウクレレです。
エレキベースの大まかな見分け方
エレキベースは、基本的な違いとして以下の2種類があります。
- パッシブタイプ
- アクティブタイプ
があります。ここからそれぞれ解説していきます。
また、以下の記事で詳しく解説しているので、覗いてみてください。
パッシブタイプ
パッシブタイプのベースとは、本体に電池が入っていないタイプになります。
これは、ナチュラルなサウンドが特徴的です。つまり、「良い意味で作られていない音」と言った感じです。
パッシブタイプの見分け方は、ベースのボディの裏側が何もないということと、コントロールノブが3つ以下であるということです。以下の画像がそうです。
このように、本体に電池が入っていないタイプがパッシブになります。そして、ナチュラルなサウンドが特徴的です。
アクティブタイプ
アクティブのベースは、本体に電池が必要なタイプです。
これは、ベースの中に「プリアンプ」と呼ばれる小さいアンプを内蔵しているために、電池の動力が必要になります。ボディの後ろに電池を入れるボックスがあります。また、コントロールノブは4つ以上あります。以下の画像がそうです。
したがって、電池が切れてしまうと音が一切鳴らなくなってしまうので、注意が必要です。
しかし、プリアンプが内臓してあることによって、ベース本体で幅広い音作りが可能になります。
このように、アクティブタイプのベースは、本体に電池が必要なタイプになります。
ベースの形状の違い
ベースの形・ピックアップの違い・弦の本数によってベースの種類が分けられています。
ここから、代表的なベースをそれぞれ解説していきます。
また、こちらの記事で、ベースに重要なピックアップについて解説しています。↓
ジャズベースタイプ
ジャズベースタイプとは、フェンダーのジャズベースをモデルに広まったベースです。
これは、シングルコイルピックアップが2つ付いてるというモデルです。
また、フェンダータイプのボディでは、その形状は左右非対称になっています。
以下の画像がそうです。
これは、繊細で上品なサウンドなので、多くのジャンルで愛されているタイプです。
このように、ジャズベースは、シングルコイルピックアップを2基搭載したものです。
プレシジョンベース
プレシジョンベースとは、エレキベースの元祖です。
レオ・フェンダーが世界で初めてエレキベースというものを作った、最初のモデルです。
これは、スプリットコイルピックアップを採用しています。
また、フェンダータイプのボディでは、その形状は左右対象になっています。以下の画像がそうです。
このサウンドの特徴は、ノイズに強く、大音量で、中音域が目立つ音になります。
このように、プレシジョンタイプのベースは、スプリットコイルを搭載したものです。
ミュージックマン
フェンダー創設者のレオ・フェンダーが、次に開発したベースになります。
これは、ハムバッカー(ハムバッキング)というピックアップを採用しています。また、たまご形のピックガードが特徴的です。以下の画像がそうです。
このタイプは、プリアンプが内臓してある、アクティブタイプのベースになります。
そのため、非常にパワフルであり、スラップを多用するベーシストに好まれる傾向があります。
その代表例として、ロックバンド「レッド・ホッド・チリ・ペッパーズ」の「フリー」というベーシストが、広めたことで有名です。フリーに憧れるベーシストは多く、その影響でミュージックマンを使うベーシストは多いです。
このように、ミュージックマンは、ハムバッカーのピックアップとたまご形のピックガードが特徴的です。
SGベース
SGは、ギターの方が有名ですね。独特な形で、弦のスケール(長さ)はショートスケール(30.5インチ)のベースになります。以下の画像がそうです。
これは、スケールが短くなることによって、弦のテンション(張り)が弱くなります。これによって、サスティーン(音の伸び)が長くなり、温かみのあるサウンドとなります。
また、ネックにかかる力が弱くなることから、耐久性にも優れています。
ピックアップは2基のハムバッカーが搭載されています。
以下の画像のように、大きさの違うものを使用しています。
フロントポジションのピックアップは大型ハムバッカーで、高出力タイプとなっています。
これによって、独特の太く、甘いサウンドが特徴です。
そして、リアピックアップは小型のミニハムバッカーが使用されています。
フロントピックアップとは対照的に、出力は小さく、そのサウンドは固い音になっています。
特徴の違う、2種類のピックアップをミックスすることによって、さまざまなサウンドを生み出すことに成功しています。
このように、SGベースはショートスケールを基本にして、独自のスタイルを確立しています。
バイオリンベース
バイオリンベースは、その形が「バイオリンに似ている」ということから、この名前になりました。
以下の画像がそうです。
ビートルズのポール・マッカートニーが使用していたことで、有名です。
一般的なエレキベースとの大きな違いは、ボディの中が空洞(ホロウボディ)になっています。
また、弦のスケール(長さ)も、30インチ(762mm)と短くなっています。これらの特徴から、柔らかく温かみのあるサウンドになります。
このように、バイオリンに姿形が似ていることから、バイオリンベースと言われます。
サンダーバード
サンダーバードは、非常に独特な形のベースです。これは、ギブソンのギター、ファイヤーバードの姉妹機として発表されました。
以下の画像がそうです
このルックスと豊かな低音でロック系のミュージシャンに愛されています。
難点としては、演奏時のバランスが安定しないため、スラップや速弾きに向いていないことです。
このように、サンダーバードは、ファイヤーバードの姉妹機であり、独特な形をしています。
リッケンバッカー
リッケンバッカーは、その個性的な見た目と機能性から注目を集めます。以下の画像がそうです。
これも、ビートルズのポール・マッカートニーが使用していたことでも有名ですね。
この特徴としては、硬質で音の輪郭がはっきりしていて、他の楽器と鳴らしても、埋もれない傾向があります。
さらにブリッジに取り付けられたスポンジを使用することで、サスティン(音の伸び)のない「ボン・ボン・ボン」といった、ウッドベースの雰囲気を出すこともできます。
また、エレキベースには、ネックの中にトラスロッドという鉄の棒が入っています。
これによってネックの反りを防止してるのですが、通常は1本入っているのが一般的です。
しかし、リッケンバッカーは、これが2本入っているので非常に頑丈な作りになっています。
ただし、デメリットとしては、頑丈が故にネックの調整が必要な場合は、素人では難しいことが挙げられます。
このように、リッケンバッカーは、その見た目と機能性で独自のベースを確立しています。
ヘッドレスベース
ヘッドレスとは、その名の通りヘッドがないベースです。
以下の画像がそうです。
ヘッドがないと「んっっ」と2度見してしまいますが、こんなベースがあるんです。
有名なところで、スタイバーガーというベースがあります。
この特徴は、ヘッドが無いので重量が軽くなります。そして、ボディーに重さが集中するので非常にバランスがいいことが挙げられます。そのため、ヘッド落ちという現象が起きません。ヘッド落ちとは、ベースを構えた時にヘッド側がずり落ちてしまう現象のことです。
更に、ヘッドが無いので、「チューニングはどうするの」という疑問が湧くと思います。これは、ブリッジ側にチューニングできるつまみが取り付けてあります。
そして、このチューニングシステムは、チューニングがずれにくいという特徴があります。
サウンドに関しては、ヘッドが無い分、共鳴が少なくクリアな音がでます。
私は、試したことが無いのですが、試奏動画を見る限り非常に良さそうです。
このように、ヘッドがないベースをヘッドレスベースといいます。
多弦ベース
昨今では、5弦ベースは有名になっていますが、6・7・8弦などさまざまな多弦ベースがあります。
なかには12弦ベースというものもあります…。もはやここまでいくとベースでなくて良い気がしますが…。
この特徴として、音域が広くなることが挙げられます。5弦ベースの場合は、低い音が鳴る太い弦を加わえます。そして、6弦ベースの場合は、5弦ベースに加える形で、高い音が鳴る細い弦を加えていきます。
また、デメリットとしては、多弦ベースであるほど、ネックが長く太くなっていきます。さらに、弦同士の幅も狭くなるので、弾きにくくなります。
このように、さまざまな多弦ベースがあります。
フレットレスベース
フレットレスベースとは、通常のベースで打たれている「フレット」というものがないベースのことです。フレットとは、指板上にある金属のバーのことです。赤で囲った画像がそうです。
フレットがないベースは、以下の画像です。
このフレットレスベースは、様々なメーカーで販売しています。そして、何も目印がないもの、フレットの位置がわかるものなどがあります。以下の画像がそうです。
このフレットラインありは音程のガイドがあるので、非常に取っつきやすいです。なぜなら、フレットレスはその音程を合わせるのがかなり難しいからです。
そのため、あまりこだわりが無い限り、まずはフレットライン入りのもを選んで、徐々にフレットレスに慣れていくのがおすすめです。
フレットレスの特徴は、フレットで区切られていない分、音程の幅が広くなります。例えば、「ド」と「レ」の間には音程の変化の過程があります。
この徐々に変わる変化を表現できるのは、最大の特徴です。特に、スライド・グリッサンド奏法で体感することができます。
スライド・グリッサンド奏法とは、弦を押さえ指をすべらせるテクニックです。以下の記事で解説しています。
また、フレットレスならではの、暖かみのあるサウンドも魅力的です。
このように、フレットが打たれていないベースを、フレットレスベースと呼びます。
変形ベース
様々なメーカーで、一風変わったベースが作られています。ベースを構えるだけで、非常に目立ちます。
ここから、変わってると思うベースを少し紹介します。
- ジャガーベース
- Killer キラー エレキベース
- B.C.RICH ビーシーリッチ /MOCKINGBIRD
- ESP/E-II STREAM SL-5
- B.C.Rich / Warlock Revenge Bass White Blood Splatter
- IBANEZ /AFR4FMP-TGF Affirma Bass
他にも数々の変形ベースがありますが、とにかく「見た目」が個性的すぎます!
弾きにくかったり、取り扱いが大変だったりとデメリットは多いです。しかし、お気に入りの一本が見つかれば、そんなデメリットは気にならないのかもしれません。
このように、常識に囚われない変わったベースが、数多く存在します。
ベースの代表的なメーカーと特徴
ベースには、星の数ほど様々なメーカーが存在します。ここから私が調べたメーカーを紹介します。
Fender(フェンダー)
Fender(フェンダー)は、1940年代にアメリカ、カリフォルニア州でレオ・フェンダーによって設立されました。1951年に、世界で初めてエレキベースを開発したことで有名です。
今では、フェンダーが作ったプレシジョンベース・ジャズベースは、ベースのスタンダードになっています。
初心者には安心のメーカーであり、一度は触れておきたいメーカーですね。また、歴史が長く細かなマイナーチェンジなどを加えているので、マニアにはたまらないビンテージものがたくさんあります。
このように、フェンダーは、世界で初めてエレキベースを開発し、世界をリードするメーカーです。
Gibson(ギブソン)
Gibson(ギブソン)は、アメリカのミシガン州でオーヴィル・ヘンリー・ギブソンによって創業されました。
メーカーとしては有名ですが、ギターに力を入れている会社というイメージです。そのため、ベースのラインナップは、少なめです。しかし、個性的なベースを販売しています。
代表的なもので、SGベースが有名です。また、レスポールベースというものあります。以下の画像がそうです。
このように、Gibson(ギブソン)は、独自のベースを確立しているメーカーです。
ミュージックマン
1972年にフェンダーの創業者である、レオ・フェンダーが立ち上げたブランドです。現在では、アーニーボールに傘下になっているので、アーニーボール・ミュージックマンとなっています。
立ち上げ当初は、ギターやベースではなく、アンプを製造していました。そこで一躍ブームを巻き起こしました。その後、ミュージックマンの代表的なスティングレイを生み出しました。
このように、ミュージックマンはレオ・フェンダーが立ち上げたブランドであり、現在はアーニーボール・ミュージックマンとなっています。
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハは、日本が世界に誇るメーカーです。
楽器の他に、半導体、音響機器(オーディオ・ビジュアル)、スポーツ用品、自動車部品、ネットワーク機器の製造発売を手がけています。
そして、100種類以上もの楽器を生産する世界最大の総合楽器メーカーです。非常に幅広く、日本を代表する企業の一つです。
ベースにおいても「BBシリーズ」は、軒並み評価が高く、日本のみならず海外のトップアーティストも使用しています。
このように、ヤマハは日本を代表するメーカーです。
Warwick(ワーウィック)
ワーウィックはドイツのメーカーであり、創業者はハンス・ピーター・ウィルファーです。
主に、エレキベースやアンプを製造しています。
ベースのヘッド上部に「w」の文字があるのが、このベースの特徴です。
ワーウィックは、1984年に発表した、サム・ベース で一躍有名になりました。以下の画像がそうです。
素晴らしいポテンシャルで、プロアマ問わず、数多くのアーティストが使用しています。
このように、ワーウィックはドイツのメーカーであり、「W」の文字が特徴的です。
Sadowsky Guitars(サドウスキー・ギターズ)
アメリカのNYにてロジャー・サドウスキーによって創業されました。当初はリペア工房としての営業をしていました。リペア工房とは、修理や改造のお店です。
そこで、マーカス・ミラーといった有名ミュージシャンを顧客にする中で人気を獲得してきました。そして、ベースを手掛けるようになっていきました。
基本的に、アクティブタイプのベースを生産しています。そのサウンドは、きらびやかで上品と定評があります。
サドウスキーは、高級ブランドであり値段は高いです。
このように、リペアマンの経験を生かし、そのブランドを確立していったのがサドウスキーです。
Ibanez(アイバニーズ)
Ibanez(アイバニーズ)は、日本のメーカーであり、星野楽器株式会社(愛知県名古屋市)が運営するベース/ギターブランドです。
明治41年に、前進である星野書店楽器部から始まりました。今や、世界中に製品を流通させるトップブランドの一つとして名を馳せています。初心者からトッププロまで、幅広い層に支持されています。
私は、お手頃価格のアクティブタイプのSRシリーズを使ったことがあります。
値段に見合わないぐらい、機能性が高く良い音が出ました。そのため、初心者におすすめのメーカーでもあります。
このように、アイバニーズは日本のメーカーであり、幅広い層に支持されています。
Bacchus(バッカス)
高い精度で丁寧に組み込まれているために、かっちりしたサウンドとスムーズな演奏性によって非常に扱いやすい、良質なベースに仕上がっています。
バッカスは、価格帯が安く、良質なベースを販売しているため、初心者におすすめのメーカーです。また、中級者や上級者には、上位機種としてハンドメイドで丁寧に作っているモデルもあります。
このように、明確にグレード分けがされているので、非常に分かりやすいメーカーです。
以上の通り、バッカスは日本のメーカーであり、高い評価を得ています。
エピフォン
エピフォンはギブソン傘下のブランドであり、主に廉価版(れんかばん)のモデルを手がけています。廉価版とは、普及の促進などの目的のために低価格化した商品のことです。 「普及版」(ふきゅうばん)や「低価格版」(ていかかくばん)と呼ばれたりします。
廉価版は、ブランドを背負っているので、安いですが質がよい傾向にあります。
このように、エピフォンはギブソン傘下のブランドです。主に廉価版を作っています。
ARIA pro ⅱ(アリアプロツー)
ARIA pro ⅱは、日本のメーカーであり、荒井貿易のブランドです。
初心者向けから上位機種の幅広いラインナップを展開しています。
ARIA pro ⅱの代名詞ともいえるSBシリーズは、スルーネック構造を採用しています。
スルーネック構造とは、ネックがボディの下まで続いており、ネックの左右にボディを取り付ける構造になっています。 ARIA pro ⅱだと、ネックの色とボディの色が分かれているのでわかりやすいです。以下の画像がそうです。
これによって、弦振動が伝わりやすく、サスティン(音の伸び)が良いことが挙げられます。
このように、日本のメーカーであるARIA pro ⅱは、幅広いラインナップを揃えているメーカーです。
レイクランド
私は、ブリッジが丸い形状になっているのが、可愛らしく好きです。以下の画像がそうです。
このように、レイクランドは比較的歴史は浅いながらも、人気のベースメーカーです。
ATELIER Z (アトリエZ)ギターワークス
株式会社ATELIER Z ギターワークスは、日本のメーカーで、東京都新宿区に本社を置くメーカーです。
代表的なブランドとして「ATELIER Z」があります。主力製品はエレクトリックベースです。
moon(ムーン)
ムーンは1970年代に、日本代表するビルダー達によって立ち上げられたメーカーです。ビルダーとは、メーカーや工房に所属していて、分業制で造られた各パーツを組み合わせて仕立てる職人のことです。
基本的にパーツは海外からの輸入品ですが、その一つ一つをビルダーがチェックし、相性を確認しながら組み立てて行きます。この作業には、大量に均一のものを生産しなければならない大手メーカーには決してマネすることはできないやり方です。
また、お客さんの要求があった場合は、素早くパーツの変更や要望に、スピーディに対応することができる強みを持っています。
なぜなら、ムーンはコンポーネントメーカーであるからです。
コンポーネントメーカーとは、コンポーネント(部品)を取り扱うメーカーと言うことです。
値段は高いですが、あなたのこだわりのつまった1本ができることでしょう。
このように、ムーン は日本代表するメーカーの一つです。
Fodera Guitars(フォデラ・ギターズ)
フォデラ・ギターズ、通称フォデラは、1983年に設立したアメリカのメーカーです。
超高級ベースであり、車で例えると、ランボルギーニやポルシェといった具合でしょうか。
100万円越えは当たり前です。。高い…
フォデラを象徴するのが、ヘッド上部に描かれている「蝶のロゴ」が特徴的です。
このように、フォデラはアメリカの超高級メーカーです。
F-Bass(エフベース)
F-Bassは、少数精鋭のスタッフが良質の材を使用し、完全なハンドメイドで製作するカナダの高級ベースメーカーです。多弦ベースでも上質な音色を奏でるため早い時期から取り組んできたメーカーです。
60~70’sのビンテージサウンドを基調に、丁寧に作っているブランドです。
このように、F-Bassはカナダの高級ベースです。
ESP(イーエスピー)
ESP(Electric Sound Products)は、楽器を作っているだけでなく、音楽関連の事業や音楽学校などを展開する日本の企業です。
また、EDWARDS (エドワーズ)やGrassRoots (グラスルーツ)は、ESPの廉価版(れんかばん)のブランドです。
国内外に使用アーティストが多いです。
このように、ESPは日本の企業であり、様々な活動や楽器を制作しています。
G&L
G&Lは、フェンダー社を創設したレオ・フェンダーとジョージ・フラートンと共に、お互いの頭文字をとった「G&L」を設立します。
レオ・フェンダーは、フェンダーを売却し、ミュージックマン(現在のアーニー・ボール・ミュージックマン)も譲渡し、最後にたどり着いたのがG&Lでした。会社経営よりも技術者として「最高の楽器を生み出していたい」、というビルダーとしての熱い想いがあったようです。
G&Lの代表モデルとしてL-2000があります。これは、高出力なピックアップと、コントロールノブとスイッチの切り替えによって、幅広いサウンドが体現できます。
また、その一方で、シンプルにベース本来の魅力を紡ぎだす、プレシジョンベースやジャズベースもラインナップされています。
このように、レオ・フェンダーが最後にたどり着いたメーカーが「G&L」です。
Rickenbacker(リッケンバッカー)
リッケンバッカーは、1931年ロサンゼルスにおいて、電気楽器とアンプの製造を目的に設立された。
1932年、世界初のエレキギターを販売しました。これは、ラップスチールギターやスパニッシュギターにピックアップを搭載した「フライングパン」というギターを発表し、世間に広く受け入れられました。フライングパン↓
1960年代、大ブレイクしていたザ・ビートルズのメンバーがこぞってリッケンバッカーのエレキギターやエレキベースを愛用しました。ベーシストのポール・マッカートニーは、リッケンバッカーの「4001」を当時から現代にいたるまでメインベースとして愛用しています。世界的人気バンドに愛用されたことによって、小さな楽器メーカーが世界を席巻することになりました。
4000シリーズに共通するスペックとして、まず挙げられるのがメイプルボディ、そしてメイプルのスルーネック構造です。スルーネック構造とは、ネックがボディの下まで続いてることですね。
ボディ材にオールメイプルが使用されるのは非常に珍しく、硬質で抜けの良いサウンドをが特徴です。そして、スルーネック構造によってロングサスティーンも実現しています。
このように、リッケンバッカーは世界初のエレキギターを販売した、老舗のメーカーです。
Freedom Custom Guitar Research(フリーダムカスタムギターリサーチ)
フリーダムカスタムギターリサーチは、国内高級ブランドとして名を馳せています。
あえて日本の東京都内という湿度の苛酷な環境で製作されることで、プレイヤーの手元に渡った後も安定した状態が維持されるという触れ込みです。100年保証というのを行っているので、その自信が伺えます。
私は、Retrospectiveシリーズのジャズベースを持っているのですが、楽器店で試奏した際に惚れ込んで勢いで購入してしまいました。
このサウンドの特徴は、上品でありながら、芯がある音です。ジャズベース特有の「色気」が存分に発揮できるベースだと感じます。
また、ステンレスのオリジナルフレットを採用しており、「さびない・削れにくい」のでメンテナンスが不要です。
このように、フリーダムカスタムギターリサーチは、国内高級ブランドの一つです。
フジゲン
フジゲンは、長い歴史を持つ、老舗国産ベースメーカーです。
1960年に歩みをスタートさせ、今ではベース産業だけでは無く、様々な事業を展開しています。ベースメーカーとして、過去にはフェンダーとOEM提携を結び、フェンダージャパンのべースを製作していた時期もありました。
OEM提携とは、他社ブランドの製品を製造することです。つまり、「フェンダーからの要望に沿ってフジゲンが製作していた」ということです。
現在ではフジゲンが作っていた時期は、フジゲン期と呼ばれ、フェンダーベースの他の年代と比較して高い人気を誇っています。
この経験から、フジゲンのベースは、大まかなスタイルはフェンダーを参考にしています。そして、悪い部分を改善することで、フェンダーにはない魅力を持ったベースを製作しています。
また、初心者にも優しい価格帯のベースを多数販売している、信頼できるメーカーです。
このように、フジゲンは歴史が長く、老舗の国産ベースメーカーです。
FERNANDES(フェルナンデス)
フェルナンデスは1969年に斉藤楽器として設立され、1972年に社名をフェルナンデスに変更しました。同年からエレキギターの販売を本格始動した、日本の歴史あるブランドです。
タイプ別に、フェンダー系を「FERNANDES」、ギブソン系を「BURNY」と2つのブランド名義で展開しています。設立当初は、フェンダーやギブソンのコピーモデルを開発し、その高い品質でプレイヤーに大変高い支持を得ました。
しかし、ロゴがフェンダーにそっくりだったため、厳しいクレームが入ったことは有名な話です。
1980年代以降オリジナル商品の開発にも注力し、スピーカー内蔵ギター「ZO-3」や「サスティナー」搭載ギターなどの独創性に優れた商品を世に送り出しました。
芸人の「はなわ」がZO-3ベースで弾きながらネタをやっていますね。
また、初心者向けの商品が多くラインナップされているので、最初の1本としてもおすすめです。
このように、フェルナンデスは日本のメーカーであり、歴史あるブランドです。
ヘフナー
ドイツの楽器メーカー、カール・ヘフナー社が製造するエレクトリックベースである。基本的に、ほぼヴァイオリンベースのみを販売しています。
ビートルズのメンバーである、ポール・マッカートニーがデビュー前から愛用しているベースとして有名です。
このように、ヘフナー は、バイオリンベース を生産しているメーカーです。
スタインバーガー
スタインバーガーは、アメリカのメーカーです。その創業者である、ネッド・スタインバーガーは、家具メーカーに勤めるデザイナー兼職人でした。楽器とはほとんど縁のない世界で働いていた彼が、楽器製作の世界に入ったのは1人のベース製作家との出会いがきっかけです。
そのベース製作家とは、モダンベースのルーツを作ったと呼ばれるスチュアート・スペクターでした。
楽器製作に興味を持ったスタインバーガーは、スペクターのために1本のエレキベースをデザインしました。それが後にスペクター社の代表機種となったNS-1、そしてNS-2でした。
このことがきっかけとなって、ネッド・スタインバーガーは本格的に楽器製作の道に進むことになりました。
そして、スタインバーガーの最大の特徴は、「ヘッドレス」ということです。こんなベースを思いついたのも、楽器と縁がなく、常識に囚われていなかったためではないでしょうか。
このように、スタインバーガーは、ヘッドレスベースを開発したメーカーです。
Spector(スペクター)
スペクターは、アメリカのメーカーです。創業者のステュアート・スペクターは、ほとんど楽器製作の知識も技術も持っていない状態で1974年にスペクター・ベースをスタートしました。
楽器を設計する上での基本も知らず、試行錯誤を繰り返しながらオリジナルエレキ・ベースの製作をスタートします。
すでにフェンダーやギブソン、リッケンバッカーという大手楽器メーカーはさまざまなエレキベースを生み出し、ヒットさせていたことから、当時、多くの楽器メーカーが新しいスタイルのエレキベースの開発を進めていました。しかし、残念ながらそのほとんどが失敗に終わっています。
そんな中で、素人同然だった彼のベース作りは一見すると無謀なもののように思えるかもしれません。しかし、結果としてスペクターはベースの世界に大きな革命をもたらすことになります。
いくつかの試作品を完成させたものの、さらなるアイデアを求めていたスペクターは、1人の家具職人と出会います。彼の名前は、ネッド・スタインバーガーです。そう先ほど紹介した、スタインバーガーの創始者です。
本業は家具職人でありながら、楽器の製作にも強い興味を持っていたスタインバーガーは、スペクターのために1つのベースをデザインしました。
これがスペクターの定番ベースのNSモデルとなりました。これは、当時革新的だった、アクティブ・ピックアップ搭載ベースでした。また、コンパクトで体にフィットするカーブしたボディが特徴です。これでスペクターは成功を収め、現在も多くのベーシストに愛され続けています。
このように、スペクターはアクティブを世に広めたアメリカのメーカーです。
Greco(グレコ)
グレコは、1960年に神田商会が設立したギター、ベースのブランドです。
ヘフナーのバイオリンベースやリッケンバッカー社の4001などのコピーモデルを販売しています。また多くのラインナップも揃えています。
このように、グレコは日本のメーカーです。
Squier(スクワイヤー)
スクワイアは、フェンダー傘下で手に入れやすい価格のベースをリリースするブランドです。フェンダーの歴史をそのまま受け継いだモデルのほか、低価格帯だからこそ出せる個性的なモデルもあり、一つのブランドとして確立しています。
初心者が手にするベースとして最適です。
スクワイアはフェンダー傘下なので、フェンダーの設計そのままのベースを、コピーではなく「本物」としてリリースしています。ピックアップをフェンダーが設計することもあり、サウンドも本格的です。
このように、スクワイヤーはフェンダーの廉価版のベースメーカーです。
ベースの初心者におすすめ一覧
ここまで紹介した中から、初心者が初めて手にするベースとして最適なものを紹介します。
下記のメーカーは低価格のラインナップも豊富で、信頼できるメーカーです。
- Bacchus(バッカス)
- ヤマハ
- Ibanez(アイバニーズ)
- Squier(スクワイヤー)
- エピフォン
- ARIA pro ⅱ(アリアプロツー)
- フジゲン
- フェルナンデス
最初は、どれが良いのかわかりませんよね。「見た目が好き」とか、「メーカーの名前が好き」とかなんでも良いので、めぼしいベースを見つけてみてはいかがでしょうか。
また、初めてのベースの選び方を解説した記事がありますので、覗いてみてください。
まとめ
ここまで、ベースの種類について解説してきました。
私も、記事を書きながら、非常に勉強になりました。
これを知ることで、エレキベースの知識が詳しいレベルになることでしょう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。