ベースで「どんなライブパフォーマンスがいいの」「かっこいいパフォーマンスはどうやるの」と調べている方は意識が高いと思います。
アーティストは、演奏がうまければいいってもんではありません。
音源だけでいいのならば、そうなのかもしれんませんが、バンドの醍醐味はライブです。お客さんを楽しませてなんぼです。
そのため、「かっこいいライブ」「あっと言わせるライブ」「非日常空間」「楽しいライブ」ができると、アーティストとして格が上がります。
そこでこの記事では、ロックバンドをやっていた経験を踏まえて、私なりにライブパフォーマンスについて解説していきます。
ベースのライブパフォーマンスは重要
ライブでパフォーマンスをすることは、お客さんを楽しませることができる要因の一つです。
ただ、突っ立って演奏していても、観ていてつまらないです。
それだったら、CDで聴くのとあまり変わらないですね。むしろ、ライブハウスまでの交通費やチケット代、時間を空けて観に行く手間がかかります。それに、音源の方が調整しているので聞き取りやすい点もあります。
プロアマ関係なく、お客さんはチケットを購入して来てくれます。そのため、ステージに立ったら、全員が立派なアーティストです。
最高のライブを提供することで「行ってよかったな」「日常を忘れさせてくれた」「感動した」「最高に楽しかった」とか感じてもらえるものです。
私も、いろんなことをやって来ました。上裸でやってみたり、おもっいっきり暴れまわってみたり、客席に降りて演奏したりしました。笑
空回りしてたことも、、数知れず。笑
その経験から、パフォーマンスに対してはいろんなことを考えながらやってきた自負があります。
このように、ライブパフォーマンスは、お客さんを楽しませる上で重要です。
ベースのライブパフォーマンス:意識するべきこと
私が、数々のライブを経験してきた中で、「これは意識した方がいい」と思う以下のことがあります。
- 恥ずかしがらない
- 自分が思っているより動いていない
- 曲に合わせて、静と動のメリハリをつける
- ベースのボディはしっかり固定
- 情熱と冷静の間
恥ずかしがらない
とにかく、「恥ずかしがらない」ことが大事です。初心者で多いのが、正面を向けなかったり、ヴォーカルやメンバーをみて演奏していたりすると、「あー恥ずかしんだな」とお客さんは確実に感じ取ってしまいます。
すると、「観てられない」「がんばれー」「ダサい」とか曲を聴いてもらう以前に、アーティストとして観てくれなくなります。
私は、もともとすごい「恥ずかしがり屋」で「緊張しい」なので、ライブをやっても棒立ちでメンバーをみたり、手元を見たりしていました。
そうやっていると、目の前のみならず、奥の方まで私の前にはお客さんがいませんでした。。。ギターとボーカルのところにすごい溜まっていたのです。笑
周りからは、「また木村(私の名前)ロードができてたな」と言われたものです。。笑。本当の話です。
正直、悔しくて悲しくて仕方なかったです。
このように、恥ずかしがって演奏していると、お客さんに足元をみられアーティストとしてみてもらえなくなります。しかし、なかなかこの壁が大きかったりしますね。
大事なのは、”ステージ立ったら普段の自分は捨てる”と言うことです。私がそうでしたが、”スイッチを切り替える”ことができていきます。
自分が思っているより動いていない
次に、「自分なりに動いてパフォーマンスしてる」と思っていても、実際はそうでもないこと多いです。
これは、ライブハウスで動画を録画をしてくれるサービスがあるので、それで確認します。すると、「あれ、全然動けていない」と言うギャップが生じます。
やはり、演奏中に自分を客観的に見ることはできません。そのため、「録画して確認して録画して確認して・・・」を何度も繰り返し、経験を積まなければなりません。すると、「こう動けばこんな感じに写っている」と言う推測がつくようになってきます。
私の経験上、「めっちゃ動いた」と言う感覚で、「まあちょうどいいかな」ぐらいです。
このように、思っているより大胆に動きましょう。
曲に合わせて、静と動のメリハリをつける
パフォーマンスは、曲の抑揚に合わせて動くのが大事です。そこで、「動くときは動き、動かない時は全く動かない」と言うメリハリがあると、すごく映えます。
これによって、観てる方の緊張感も生まれますし、展開に目が離せなくなります。
もちろん、曲や音楽のジャンルにもよりますが、この意識は大事だと感じます。
このように、静と動のメリハリは、観てるほうからすると展開に目が離せなくなります。
ベースのボディーはしっかり固定
パフォーマンスも大事ですが、やはりしっかり演奏してなんぼです。そのため、ベースのボディーはあまりブレないように常に固定して、演奏をします。
よーく見るとわかるんですが、どんなに動いているアーティストでも固定はしっかりしています。
私は、パフォーマンスに特化しすぎて、演奏が疎かになることが多かったです。。しかし、「固定しながら動いてるように見せるには?」と言う感じでやると「どう動いたらいいか」がなんとなくわかってきます。
このように、ベースのボディを固定して、演奏しながら動けるように工夫することが大事です。
冷静と情熱の間
ベーシストは、ライブにおいて「冷静すぎても情熱がありすぎてもいけない」と言うのが私の持論です。
これは、冷静すぎるとどうしてもパフォーマンスが弱くなることがあげられます。そして、情熱がありすぎると、”ハイ”になりすぎて「何をやっているのかわからない」と自分を見失ってしまうことがあります。
例えば、緊張はある程度あったほうがいいと言われます。
これは、緊張することによって「集中力が研ぎ澄まされる」からです。しかし、緊張しすぎると上手く体が動かなかったり思考が鈍ります。
まさにこのことです。いい状態でライブをするために、冷静と情熱的な二人の自分をコントロールすることが大事です。
実際、これは何をやるにしても当てはまることなので、簡単なことではありませんね。私も偉そうなことを書いていますが、、ライブでは常に意識していました。
このように、冷静と情熱の間を意識してやってみてください。
ベースのライブパフォーマンス:映えるやり方
私が色々試した中で、「あっこれはいいな」と思った以下のやり方があります。
- ベースを上げ下げ
- 前後左右の動き
- ブレイクは揃える
- ギターと動きを揃える箇所を作る
- 体の向きを変える
- 足でリズムを取る
- ジャンプ
- ツーステップ
- 足をあげる
ここからそれぞれ解説していきます。
ベースを上げ下げ
ベースのヘッドを上げ下げするだけで、動きに躍動感が生まれます。そして、さらに体ごと一緒に動かすと尚いいです。以下の画像の感じです。
こうすることで、大きな動きが生まれるので、なかな映えると思います。
このように、ベースのヘッドを上下させて、なおかつ体ごとやると躍動感が生まれます。
前後左右の動き
次に、前後左右の動きを行うことで、ステージ上を広くうまく使うことができます。すると、存在感をはっきすることができます。
例えば、「少し後ろで演奏して、サビになったら前にでる」とか、「曲の間奏でステージ中央、もしくは逆サイドまでいってみる」ことをやるのは効果的だと思います。
以下の動画で、ユニゾンスクエアガーデンのベーシストの田淵さんは、ステージを縦横無尽に動き回っています。
もはや、ここまでいくと異常ではありますが、、とても印象的です。
このように、ステージを広く使うことで、存在感を演出することができます。
ブレイクは揃える
次に、ブレイクを皆で揃えると、迫力が非常に増します。このブレイクとは、曲の途中で演奏が止まり、再開する瞬間のことです。
間があった後に「ドン」と再開するようなシーンです。その際に、ベースのヘッドを持ち上げて、思いっきり下に下げると、迫力がでます。
このように、ブレイクを他のメンバーと合わせることで、迫力が増します。
ギターと動きを揃える箇所を作る
同じ竿部隊である、ギターと動きを合わせる箇所があると、一体感が生まれ映えます。先程のブレイク時もそうですね。
メンバーと話しながら、「ここは合わせよう」とか色々試していくと、パフォーマンスのクオリティは上がっていきます。
このように、ギターと動きを合わせる箇所を作ることで、一体感を生み出すことができます。
体の向きを変える
簡単で意外と見た目が変わるやり方に、「体の向きを変える」があります。
例えば、体は正面向いているけど、ベースは横に構えたり、完全に横を向いたりします。また、もっと細く微妙に角度をつけるだけで印象は変わります。
これに関しては、「動きの流れで向きが変わった」ではなく、「正面からどうみられているか」を意識しながら「故意的に変える」ことが大事です。
例えば、同じ動きでも見る角度によって、受ける印象は変わりますよね。これを意図的に表現すると言うことです。
このように、体の向きを工夫することで、バリエーションが豊かになります。
足でリズムを取る
リズムを取る上で、足で刻むと演奏がしやすくなりますね。これを利用して、色々な方法で見栄えを変えるのも効果的です。
例えば、「足を揃えて左足のかかとをあげて刻む」「右足に変えてみる」「足踏みするようにする」「交互にやってみる」など様々な方法が考えられます。
このように、リズムを取りながら様々なバリエーションを駆使するのも映えるポイントです。
ジャンプ
ジャンプをすることで、迫力だったり躍動感を演出することができますね。
例えば、レッドホッドチリペッパーズの「フリー」は、よくジャンプしますね。
このように、ジャンプを駆使すると、迫力や躍動感を演出することができます。
ツーステップ
次に、ツーステップと呼ばれる、もはやダンスですがこれは非常に映えます。特に、「めっちゃカコイイ」と思うのは、SIMのベーシストのSINです。以下の動画でやっています。
私は、真似しましたが、うまくできなくてやめました。。笑
これは、結構な練習が必要ですね。
このように、ツーステップができると映えます。
足をあげる
次に、足を高々にあげる方法があります。これは、ザ・オーラルシガレッツのベーシストの「あきらかにあきら」が非常にうまいです。
ここまで、足を上げ下げするには相当の体力と柔軟さが必要ですが、躍動感が非常に生まれますね。
このように、足を上げ下げすることも映えるポイントです。
ベースのライブパフォーマンスを良くする方法
ライブパフォーマンスのクオリティをよくするには、以下のことが考えられます。
- 絶対に録画
- かっこいいアーティストからパクる
- 日頃からパフォーマンスしながら演奏
- とにかくチャレンジ
- ダンスできたら強い
ここからそれぞれ解説していきます。
絶対に録画
ライブもそうですが、日頃のスタジオ練習でも動画を撮ることがおすすめです。
今は、スマフォで綺麗に取れるので、それで十分です。とにかく客観的に「どう動いているのか」とチェックをすることで、何が良くて何が悪いのかはっきりします。
なかなか毎回撮っていたら容量も食うし大変なので、要所要所で確認できるように「ちょっと録画しようか」みたいな感じでやっていけばいいと思います。
撮ったものを後で見返して、メンバーで話し合えたら最高ですね。
このように、録画をすることをクセづけることで、パフォーマンスの意識も高くなるし、クオリティも向上します。
かっこいいアーティストからパクる
とにかく最初は、パクってなんぼだと思います。
私がやっていたのは、いろんなアーティストのかっこいい部分をつまみ食いすることです。それらを組み合わせたり、オリジナルの動きをごちゃまぜにすることです。
すると「誰々っぽい」と言われないですね。
このように、とにかくパクるとことはいいことだと思います。
日頃からパフォーマンスしながら練習
やはり、パフォーマンスしながら演奏は難しいです。
そのため、日頃から「ただ弾く」のではなく、パフォーマンスしながら弾くことが大事です。
特にライブとなると、緊張して「実力の6割ぐらい出せればいい」と思っているので、練習では最高のパフォーマンスができればいい感じだと思います。
私は、いい準備がなかなかできなかったりしましたが、「うまくいったな」といったライブは、間違いなく不安要素が少ない時でした。
このように、日頃から良いパフォーマンスをして、不安要素の少ない状態でライブに臨むことができれば最高です。
とにかくチャレンジ
とにかくいろんなパフォーマンスをやることは大事です。
正直、ベースのパフォーマンスでカッコいい人ってあんまりいないです。
そこで、あなたがいろんなことを試してパフォーマンスが確立していったら、唯一無二の存在になれること間違いなしです。
私は、足技を磨こうと思って、Cウォークやムーンウォークの練習をしていましたが、バンド活動を休止することになりました。。
これが身に付いて、もっとダンスの足技を取り入れたら、かなりカッコいいと思ってます。
このように、とにかくチャレンジして、あなたの唯一無二のスタイルを確立していってください。
ダンスできたら強い
ダンスをパフォーマンスに落とし込むことができたら、非常に大きな武器になると思います。
ダンスのステップは、見栄えのいいパフォーマンスができると思います。
私は、ダンスを習いたいと思いましたが、そんな時間とお金はないので諦めました。
しかし、今はYouTubeでいろんなダンスが学べるので、ステップについて学んでいました。
このように、ダンスを取り入れることができたら、非常に役にたつと思います。
まとめ
ここまで、私の経験を踏まえて、ベースのライブパフォーマンスについて解説してきました。
ステージに立ったら、初心者でも趣味でやっていても、立派なアーティストです。
お客さんを楽しませることができれば、非常に価値のあることだと感じます。そのためには、あなたが楽しむことを前提に、「どう見えればかっこいいか」「どうすれば楽しんでもらえるか」と考えることは、非常に大事です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。