ベースピックを選ぶ上で、「種類が多すぎて何がいいのかわからない」という初心者は多いと思います。
もちろんベース歴が長くなるほど、感覚は変化してくるので、一概にはこれがいいというものはありません。それこそ自分の感覚の問題なので。
しかし、適当にピックを選んでいては、いつまでも「このピックじゃない」と迷い続けるという落とし穴にハマってしまいます。
すると、ピック選びの恐怖におののき、ビクビクしながらベースライフを過ごすことになるかもしれません。。笑
まあさておき、ご自分にあったピックを見つけることで、とにかく弾きやすくなります。また、ピックを選ぶ手間が省けるので、余計な時間がなくなります。
この記事では、ピックの知識と選び方を解説していきます。このことを理解することで、自分なりにどう選んでいけば良いのか見えてくると思います。
ベースピックは音色や弾きごごちの影響が大きい!?
ピックは、様々な種類があり、音色や弾き心地は大きく違います。つまり、ピック一つで、音色が変わり、弾きやすさが大きく変わるのです。
そのため、音色・弾きやすさを考慮して、最良のピックを選ぶ必要があります。
しかし、自分に合うピックを見つけるためには、いろいろ試していく他ありません。一つ¥100円ほどなので、まずは様々な種類を試していくことをおすすめします。ここから先で、もっと詳しく掘り下げていくので最後までお付き合いください。
このように、ピックで”音色や弾きやすさは大きく変わる”という事実を押さえといてください。
ベースピックの選び方
ピックはベース用・ギター用などと言ったくくりはありません。選ぶ基準は以下の3つの組み合わせで選びます。
- 形状
- 素材
- 硬さ(=厚み)
ここから、それぞれ解説していきます。
形状
形状はいろいろありますが、代表的なもので以下のようなものがあります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
- ティアドロップ型・・先端が尖っているので細かなピッキングが得意。
- おにぎり型・・・面積が大きく握りやすい。三角形の角の角度が一緒なので、どこでもピッキンが可能。
- 正三角形型・・・面積が大きく握りやすく、三角形の角の角度が一緒なので、どこでもピッキンが可能。先端がかなり尖っているので細やかなピッキングが得意。
- ジャズ型・・・ティアドロップ型を更に小さくした感じ。ジャズプレイヤーが好んで使うことから、この名前であり、細かなピッキングが得意。
- 円形型・・・丸いので、弦に触れる面積が広く、暖かみのあるサウンドが特徴。
- ホームベース型・・・握りやすさがフィットすれば、弾きやすい形状。
このように、形状によって弾きやすさが違うので、まずは手にとってみて、しっくりくる形状を選びましょう。
素材
素材もいろんな種類がありますが、代表的なものとして、下記の種類があります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
- セルロイド・・・適度なしなりがあり、音の強弱のニュアンスがつけやすい。摩耗に弱いため削れやすい。
- ポリアセタール・・・摩耗に強く耐久性に優れており、弾きこんでも削れにくい。
- ウルテム・・・素材自体が爪やべっ甲に近く、耐久性がある。滑らかな素材のため弦への引っかかりが少なく、スムーズなピッキングが可能。アタック感が強く抜けの良い音色が特徴。
- ナイロン・・・摩耗に強く、非常に柔らかい素材。アタック感はマイルド。
素材によって、削れやすかったり、触感が変わるので感覚は違います。ちょっとマニアックですが、様々な種類を試すと違いがわかってきます。
このように、素材の違いがあります。
硬さ(=厚み)
ピックの硬さは厚みによって左右され、弾きやすさや音色が変わります。以下の画像の赤枠が厚みを示しています。
それぞれの種類と特徴は下記の通りです。
- シン(約0.5mm)・・・しなりがすごいのでギターで「ジャカジャカ」弾くのに好まれます。ベースでは、柔らかすぎるので、ピックが割れてしまうことがしばしば。柔らかい音色が特徴。
- ミディアム(約0.7mm)・・・ベースで柔らかい音を出したいのなら、おすすめの固さ。
- ヘビー(約1mm)・・・固さがあるので、ベースの弦に負けず、長持ち。アタック感のある、高音の成分が多い音色が特徴。
- エクストラヘビー(約1.15mm~)・・・ヘビーよりさらに硬いので、ほとんどしならない。かなり高音成分が多い音色になり、大きくサウンドに変化がある。
私は、柔らかい音色で、程よくしなるミディアムを好んで使っていました。たかが厚みと思いますが、ものすごく音色と弾きやすさに直結する部分です。
このように、硬さの違いがあります。
ベーシストが選びがちなピックの特徴
ここまで、ベースピックについて解説してきましたが、実際めっちゃ迷うと思います。。
そこで、ベーシストが選びがちなピックの傾向を紹介します。
- 形状・・・おにぎり型
- 固さ・・・へビーまたはハード
- 素材・・・セルロイド製
このような組み合わせが、好まれる傾向があります。
私は、ディアドロップ・ミディアム・ナイロンという組み合わせなので、全く当てはまりませんが。。まずは、スタンダードを試して、いろいろ試行錯誤して行ってください。
このように、ベーシストが選ぶピックの傾向があります。
まとめ
ここまで、ピックの知識と選び方を解説してきました。まとめると以下の通りです。
ピックの種類は以下の3つの要素。
- 形状
- 素材
- 硬さ(=厚み)
これらの組み合わせで成り立っているので、これらを意識せずに選んでいたら、いつまでも定まらないという落とし穴にハマってしまいます。
音色や弾きごこちに大きな影響があるので、一つ一つの要素を確かめながら最良のピックを見つけていてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。