ベースの初心者がスラップ(チョッパー)をやるステップ!!

Pocket

ベースのスラップ(チョッパー)を「弾きたい」と言う初心者は多いと思います。

もれなく私もそうでした。ベースの花形とも言えるこの奏法は「かっこいい」ですよね。

そこでこの記事では、ベースのスラップ(チョッパー)の弾き方について解説していきます。

ベースのスラップ(チョッパー)とは

スラップ(チョッパー)とは、弦を叩いたり、引っ張ったりする奏法です。この特徴は、非常にパーカッシブで、踊りたくなるようなサウンドです。

これは、「ラリー・グラハム」が編み出した奏法だと言われていますね。以下の動画がそうです。

これは、2つの奏法を組み合わせたものです。低音弦を親指で叩きつける「サムピング(サム)」と、高音弦を人差し指で引っ張る「プリング(プル)」で構成されています。

私も非常に憧れて、「かっこいい」と思ってましたが、「まあ難しんだろうな」と手をつけるのに躊躇していました。。しかし、意外とやっていることはシンプルなんです。ただ、大体の人は高速で弾くので、すごくむずかしく見えるんですね。

なので、初めから高速でやろうとして挫折する人が多いと感じます。ゆっくりやって、徐々に早くしていけば良いだけなので、ぜひチャレンジしてみましょう。

このように、スラップ(チョッパー)とは、ベースの花形とも言える奏法です。弦を叩いたり、引っ張ったりして、パーカッシブなサウンドを生み出します。

ベースがうまくなりたい!学びたいならここ!!あなたにあった先生がみつかる!!

ベースのスラップ(チョッパー)の弾き方

スラップ(チョッパー)の弾き方は、以下のようにやります。

  • 構え方
  • サムピングのやり方
  • プルのやり方
  • コンビネーションのやり方
  • 左手の押さえ方

ここからそれぞれ解説していきます。

構え方

まず、構え方はあまり握り込まないグッドボタンの形を作ってください。この際は、力を抜くことを意識します。

ちょうど、以下の画像のように構えます。

この形を作ったら、弦と親指が平行になるように構えます。以下のような感じです。

これが、スラップ(チョッパー)の基本的な構え方です。

このように、力を抜いたグットボタンの形を作り、弦と平行に構えましょう。

サムピングのやり方

それでは、弦を叩くサムピングのやり方を解説します。

まずは、弦と平行のフォームを作ります。以下の形ですね。

次に、「うちわ」をあおぐ要領で、叩いていきます。最初は力が入ってしまうと思いますが、脱力を心がけてください。

そして、叩く位置は指板の最終フレットあたりをめがけ、親指の爪の横の部分で弦を叩きます。大体、以下の位置を狙いましょう。

そして、叩き終えた後に、その下の弦で着地します。つまり、叩くと言うより、”親指で強く弾くイメージ”ですね。

例えば、4弦を叩いたら、そのままの勢いで3弦に着地します。以下の画像のような感じです。

なお、1弦を弾く場合は着地場所がないので、そのまま振り抜きます。

このように、サムピングはうちわで仰ぐような感覚で、叩くと言うより”強く弾く”と言う感じでやりましょう。その際に、脱力を意識して狙った位置に当てるように心がけましょう。

プルのやり方

続いて、プルのやり方を解説します。

これは、人差し指を弦の下に潜り込ませます。この際の注意点は、潜り込ませすぎないことです。入りすぎてしまうと引っかかりが強くなって、上手くできないためです。以下の画像の具合にしましょう。

次に、潜り込ませた指を引っ張ります。これは深く考えずに、”引っ掛ける”って感じです。

しっかりと引っ張ると、甲高い「ビッ」という音がなります。これがプルのやり方です。

始めたては、すぐに豆ができ、「痛い」思いをしてしまうことがあります。しかし、指がだんだん硬くなってくるので、そうなればいくら弾いても大丈夫です。

私は、豆ができたら中指に変えて演奏したりしていました。

このように、プルは人差し指を弦の下に潜り込ませて、引っ張ります。その際にあまり潜り込ませないようにしましょう。

コンビネーションのやり方

ここまで、サムピングとプルのやり方を解説してきました。スラップ(チョッパー)は、この二つの技法をコンビネーションでやります。

これは、サムピングと同時に人差し指を弦に潜らせます。そして、戻る動作のついでにプルを鳴らすイメージです。以下の流れです。

なかなか最初は感覚が掴みにくいと思いますが、ゆっくり確認しながらやりましょう。

このように、サムピングとプルをセットでできるようにしましょう。

左手の押さえ方

次に、スラップ(チョッパー)の左手の押さえ方は、オクターブで押さえることが多いです。例えば、以下の画像は人差し指でG(ソ)の低音弦、小指でG(ソ)の高音弦を押さえます。

もちろん、「この押さえ方をしなければいけない」と言うことではないですが、こういったフレーズが多いので押さえておきましょう。

そして、オクターブの押さえ方は、小指がうまく使えない方が多いです。そのため、小指の代役として薬指を使う方もいますが、これはあまりおすすめしません。

なぜなら手を大きく開かないといけないので、後々苦労するからです。そのため、小指を強化することで、楽々押さえれるようになります。

このように、左手の押さえ方は、オクターブで押さえれるようにしましょう。

ベースのスラップ(チョッパー)で重要なポイント

スラップ(チョッパー)で以下の重要なポイントが2つあります。

  • ミュート
  • ゴーストノート

ここからそれぞれ解説していきます。

ミュート

スラップ(チョッパー)で重要なことに、ミュートがあります。これは、余計な雑音を鳴らさないようにすることです。

この奏法は、叩いたり引っ張ったりするので、余計な音がなりやすいです。そこで、左手のミュートをしっかりする必要があります。以下のように、「鳴らさない弦に触れる」と言うことをします。

これは、中指と薬指を伸ばした状態で軽く触れているだけです。

私がそうだったのですが、初心者はバタバタと手を動かしてしまいがちです。すると弦から指を離してしまっているので、雑音がなってしまいます。「指は弦から離さない」と意識で行うことが大事です。

このように、スラップ(チョッパー)は、左手のミュートが非常に大事です。

ゴーストノート

まず、ゴーストノートの説明をします。これは、音程感のない音のことです。弦をミュートしながら、ピッキングをして「バチ」と言ったアタック音を鳴らします。

ミュートは本来、「余計な音がならないように、弦に触れて消音する」です。

しかし、ゴーストノートでは、「アタック音を鳴らすためにミュートをする」です。

なぜなら、アタック音を入れることで、パーカッシブでリズミカルな印象を与えることができるからです。これを音符がないタイミングに入れることによって、”独特のノリ”が生むことができるので、スラップ奏法の肝となる技法です。

TAB符では、以下の赤丸のように表記されます。

ゴーストノートがある無しでは以下のような違いがあります。

まず、ゴーストノートがない演奏を聴いてみてください。

次に、ゴーストノートを入れたバージョンを聴いてみてください。

お分かり頂けたでしょうか?フレーズ自体は一緒ですが、”ノリ”が変わったことが体感できたと思います。

このように、ゴーストノートを駆使することで、パーカッシブでリズミカルな印象を与えることができます。

ベースのスラップ(チョッパー)で注意するべき点

スラップ(チョッパー)を弾く上で、以下の注意する点があります。

  • 音量は均一か
  • リズムは正確か

ここからそれぞれ解説していきます。

音量は均一か

スラップ(チョッパー)奏法は、音量を揃えるのが難しいので、ここに注意する必要があります。

毎回のサムピングはしっかりヒットさせ、音量が均一になるようにします。そして、プルも同様に気をつけます。

また、サムピングとプルでは、音量さがでてしまいますが、大きく違わないようにコントロールすることも大事です。

これは、日頃の練習あるのみですね。また、俺が私がと「バンバンビンビン」自己主張が強くなりすぎると、煙たがれるので気をつけましょう。笑

やはり、脱力してしっかりヒットさせれば良い音がなるので、そこを意識しながらやりましょう。

このように、音量を揃えるように意識しましょう。

リズムは正確か

次に、スラップ(チョッパー)は、弾き方が違う技法を組み合わせるので、リズムを正確にやるのが難しいです。

アーティストやYouTuberを真似して「速く弾きたい」と言う気持ちは大いにわかりますが、ゆっくりのテンポでできるようになってから、スピードをあげていきましょう。

私も、速く弾く練習をしていましたが、結局リズムを誤魔化してハッタリスラップになっていました。。

このように、リズムを正確にやるために、ゆっくりできてから速くしていきましょう。

まとめ

ここまで、ベースのスラップ(チョッパー)の弾き方について解説してきました。まとめると以下の通りです。

弾き方

  • 構え方→あまり握らないグッドボタンの形で、弦と並行
  • サムピングのやり方→強く弾くイメージ
  • プルのやり方→軽く潜り込ませ、引っ掛けるように引っ張る
  • コンビネーションのやり方→サムピングと同時に潜り込ませ、戻る動作でプル
  • 左手の押さえ方→オクターブの押さえ方

重要なポイント

  • ミュート・ゴーストノートを駆使する

注意点

  • 音量・リズムを意識しながら練習する

このようなことを意識しながら地道に習得していったください。「どうだどうだ」と弾くより、なんともないような涼しい顔で「どうしたの」ばりの勢いで弾けたら、さらに「かっこいい」こと間違い無しです。笑

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

あなたのベースライフの参考になれば幸いです。

それでは。

 

関連ページ