ベーシストに人気のエフェクターに「コンプ(コンプレッサー)」があります。しかし、「そもそも必要なの」「いらないんじゃない」と言う意見はあります。
結論を先に言うと、「別に必要ない」です。
しかし、まずはコンプの良さを知った上で判断するのがいいと思います。人気であるそれなりの理由があるわけですからね。
そこでこの記事では、ベースのコンプがいらない3つの理由を解説していきます。
もくじ
ベースのコンプの効果とは
まず、ベースのコンプ(コンプレッサー)のエフェクターの効果を解説します。以下のような効果があります。
- 音の粒を揃えてくれる
- 音がよく伸びる(サスティン)
- 音の太さや音色のツヤが出る
コンプの最大の特徴は、「大きい音を小さく・小さい音を大きくする」といったものです。正確に言うと、大きい音を圧縮することによって、全体的に音量を持ち上げることができるので、小さい音も上がると言うことらしいです。。
このことによって、音の粒のバラつきが改善され、均一なサウンドになります。すると低音から高音まで聴き取りやすくなります。
例えば、スラップ奏法をする際は、音量のバラつきがハンパないので、「高音だけ抜ける(聴こえすぎる)」とか「低音が聴こえない」とかが起こります。
そんな時に、コンプを使用することで、非常にバランスの良い聴き取りやすいサウンドになります。
さらに、音が非常に伸びる効果もあります。このことによって、音符のながいフレーズも綺麗に鳴らすことができます。
また、コンプ独特のいわゆる「コンプ感」のサウンドは、音が太く、音色のツヤがでます。これが好きで使用するベーシストは多いと思います。
このように、コンプの効果はベーシストにとって、ありがたい効果であることは確かです。
ベースのコンプはいらない?
ベースのコンプは賛否両論があるのは事実です。そこで、「いらない」理由に以下のようなことあります。
- 細かなニュアンスができない
- 音色にコンプ感が出てしまう
- ベースが上手くならない
ここからそれぞれ解説していきます。
理由その①:細かなニュアンスができない
コンプの最大のうりは、音の粒を揃えてくれることですが、逆を言うと細かなニュアンスを表現しにくくなります。
例えば、ソロで演奏する際は、音量差が表現の一部になります。小さい音から大きい音の変化は、緊張感がうまれたりします。この時に音を整えられたら、表現が半減してしまいますね。。
また、バラードなどのゆったりした曲は、弾き方の表現で、抑揚を生み出します。しかし、コンプは機械的になってしまうので、表現が乏しくなってしまいます。
このように、いらない理由は「細かなニュアンスができない」があります。
理由その②:音色にコンプ感が出てしまう
これは好みの問題でその機種によって違いはありますが、どうしても音色に「コンプ感」が出ます。
ざっくり、「音色を変化させるタイプ」と「原音からあまり変化しないタイプ」のコンプがあります。しかし、どうしても音色の変化は起きます。
このように、いらない理由に、「音色にコンプ感が出てしまう」があります。
理由その③:ベースが上手くならない
コンプを使うとよく、「ベースが上手くならない」と言われます。
これは、音の粒を整えてくれるので、「上手く弾けている」と錯覚してしまうことが原因です。特に初心者はこの傾向になりがちです。
すると、コンプがない状態では、「音のバランスがめちゃくちゃになる」では、技術としては諸刃の剣ですね。。
自分の弾き方で、音量さやニュアンスをコントロールできれば、どのような環境でも通用する”ホンモノ”ではありますね。
しかし、技術はすぐには上達しませんし、”いいものはいい”です。と言うか、バンドやグループ全体が”ベストである状態が一番”なので、私はコンプの使用に「賛成派」です。
しかし、技術アップの意味では、「皆に披露するときは使用する」「練習の際は使わない」と言うやり方をするなど、工夫が必要になります。
このように、いらない理由に「ベースが上手くならない」があります。
まとめ
ここまで、コンプがいらない理由について解説してきました。まとめると以下の通りです。
- 細かなニュアンスができない
- コンプ感が出てしまう
- ベースが上手くならない
コンプは、必要ないと感じれば使う必要はないです。当たり前ですが、、「物足りない感」がある場合には、手助けしてくれる良いエフェクターです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。