ベースには、たくさんのメーカーや種類があります。このため、初心者にとっては、何が良いのかわかりにくいです。
ネットを見ても、多くの情報がありすぎて、余計迷ってしまうという方も少なくないと思います。
そこで今回は、初心者に向けて、ベースやメーカーの選び方をお伝えします。また、それぞれのメリット・デメリットも解説していきます。
もくじ
ベースタイプ
ベースには、アクティブタイプとパッシブタイプの2種類があります。この違いは、ベース本体にアンプが入っているか、入ってないかの違いになります。
アクティブタイプのベース
アクティブタイプとは、小さなアンプが埋め込まれたベースになります。アンプとは、音色を調整する部分のことです。手元のつまみを使って、低音(ロー)・中音(ミドル)・高音(ハイ)を削ったり、増やしたりできます。以下の画像で赤く囲んだ部分が、それに該当します。
このアンプを動かすためには、電池が必要です。これがなければ、音が鳴らない仕組みとなっています。
このように、小さなアンプが埋め込まれたベースを、アクティブタイプといいます。
パッシブタイプのベース
続いてパッシブタイプとは、アンプが入っていないタイプです。そのため、電池が不要であり、交換の手間とコストがかかりません。
この特徴は、繊細で自然な音が出るということが挙げられます。アクティブタイプでは、「作られた音」という印象を覚える人もいますが、それがないと言うことです。
少々分かりにくい説明ですが、「なんとなくこのような違いがあるよ」という具合に覚えといてください。
このように、ベースには、アクティブタイプとパッシブタイプの2種類があります。ベース本体にアンプが入っているか、入ってないかの違いになります。
はじめてのベース選び
ここからは、はじめてのベース選びにおける選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
ベース初心者用セット
ベース初心者におすすめなものの1つに、「初心者用セット」があります。これは、「とにかく安くベースを弾いてみたい」という人にオススメです。
これには、ベースを始めるにあたり、最低限必要な道具がすべて含まれています。具体的には、次のようなものです。
- ベース
- チューナー
- 小型アンプ
- シールド
- ストラップ
- ピック
- 教本
本来であれば、1つずつ揃えなくてはいけません。しかし、ベース初心者セットを買えば、購入後すぐに弾くことができます。また、価格も安く抑えられています。
ただ、粗悪品が多いことがデメリットです。価格を抑えているため、材質や人件費を削減していることが主な要因です。特に、シールドはすぐに断線してしまい、使えなくなってしまいます。
このように、ベース初心者用セットを購入することも、初心者にオススメの選択肢です。
低価格で評価が高いベースメーカー
初心者にオススメの選択肢の1つに、低価格で評価が高いメーカーのベースがあります。ここでは、こうしたベースメーカーを2つ紹介します。
- 1つは、バッカス(Bacchus)です。バッカスは、国産のメーカーです。長野県松本市で、1本1本ハンドメイドで制作されています。もう1つは、スクワイヤー (Squier) という、有名な楽器メーカーであるフェンダー社が使用しているブランドの1つです。
これらのメーカーは、低価格で質の良いベースを取り揃えています。安いものだと、2万円を切る商品もあります。初心者には、おすすめのメーカーです。
ただし、ベース初心者用セットと違い、本体以外の機材を別で購入しなければなりません。ベース自体は安いものの、すべて揃えるとなると、結局はそれなりにお金がかかります。
このように、低価格で質の良いメーカーのベースも、初心者にオススメの選択肢の1つです。
リサイクルショップで中古ベースを購入
近年では、リサイクルショップでも多くの種類のベースが販売されています。
このメリットは、新品を買うより安いことです。また、楽器店よりもリサイクルショップは多いため、気軽に立ち寄れるということが挙げられます。また、専門店ではないので、店員さんの目を気にせず、自分が納得するまで、物色ができます。
デメリットは、保存状態が良くないことです。目利きができれば、良いものを見つけることは可能なものの、初心者には難しいです。
ただ、機材の中でも自宅用のミニアンプは、保存状態にあまり左右されないので、ここでの購入をおすすめします。
このように、リサイクルショップで中古ベースを購入するのも、初心者におすすめの選択肢の1つです。
シグネチャーモデル
好きなベーシスト、目指したいベーシストがいる初心者は、シグネチャーモデルを購入するのもおすすめです。
シグネチャーモデルとは、有名なベーシストが使用しているベースの価格を抑えて、似た仕様にしているタイプのことです。
ベーシスト自身が監修に入っているため、質がいいです。何より、「憧れのベーシストと同じベース」と言う思い入れを持てるので、練習をする上でのモチベーションにつながります。
デメリットは、比較的価格が高めなことです。
このように、シグネチャーモデルは、質が高く、モチベーションも維持しやすいです。しかし、価格は高めになっていましす。
見た目で決める
初心者にオススメの選択肢の1つに、見た目で決めることがあります。
このメリットは、単純に見た目を好きになれることです。このことが、「ベースを弾きたい」「上手くなりたい」という意欲に繋がっていきます。
しかし、次のようなデメリットが存在します。
例えば、
- 重い木材を使用したベースは、本体が重く、持ち運びや立って弾く際に、肩を痛めやすい
- ネックが太いタイプのベースでは、初心者にはとても弾きにくい
- 形が特殊なベースは、演奏性や弦の張り方に到るまで、全てが特殊になる
- 気に入ったのだけど、価格が高くて手を出せない。
などが挙げられます。
このように、見た目で選ぶのも、初心者にオススメの選択肢の1つです。
まとめ
今回は、初心者に向けて、ベースやメーカーの選び方をお伝えしました。また、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。
まとめると、次のいずれかの選び方がオススメです。
- ベース初心者用セット
- バッカス(Bacchus)やスクワイヤー(Squier)という、低価格で評価が高いベースメーカー
- リサイクルショップで中古ベースを購入
- 好きなアーティストのシグネチャーモデル
- 見た目で決める
しかし、どれも一長一短があるため、「とりあえず買ってみる」のが早いです。元も子もないような締め方ですが、参考になれば幸いです。
それでは。