ベースには、「アクティブ」と「パッシブ」の2種類があります。あなたはその違いを認識していますか?
これを理解していないと、「音が鳴らない」という事態になってしまいます。
この記事では、ベースのアクティブとパッシブについて、特徴やデメリットを解説していきます。
もくじ
ベースのアクティブとパッシブとは
ベースのアクティブとパッシブとは、電池の有無の違いです。このことで、大きく特徴が異なります。
アクティブは「あり」・パッシブは「なし」です。ありの場合は、下の画像のような、9V電池を使用します。
これは、ベース購入をする際に、知っておくべきことです。
私は、アクティブベースを電池を入れずに使用していて、「音がならない」と焦った経験があります。こうならないように、確認しておきましょう。
このように、ベースのアクティブとパッシブとは、電池の有無の違いを表します。このことによって特徴が大きく異なります。
アクティブベースの特徴
ここから、アクティブベースの特徴を解説していきます。
幅広い音作り
1つ目の特徴は、本体で幅広い音作りができるということです。
なぜなら、プリアンプが内蔵されているためです。プリアンプとは、アンプのイコライザー(EQ)のことです。イコライザーとは、音質を調整する部分です。下の画像の赤で囲った部分がそうです。
このつまみで、音色を足したり(ブースト)、引いたり(カット)が可能になります。アクティブベースにはこの部分が埋め込まれているため、電池を必要とします。下の画像が、ベースのつまみ(コントロールノブ)の例です。
このように、アクティブベースは、プリアンプ内蔵で幅広い音作りができる特徴があります。
輪郭のある音色
2つ目の特徴は、輪郭のある音色です。これは、音の粒がはっきりしているということです。
この音色は、非常に聴き取りやすく、バンドサウンドの中でも埋もれないです。
良くも悪くも主張が強く、「バキバキのスラップ」や「ゴリゴリのサウンド」が作りやすいです。
このように、アクティブベースは音の粒がはっきりしているので、輪郭のある音色も特徴です。
ノイズに強い
3つ目の特徴は、ノイズに強いことです。ノイズとは、「ジーー」という音が常に鳴ってしまう現象です。
これは、非常に気になるものです。特に静かな曲の際は、その雰囲気を台無しにしてしまいます。
このように、アクティブベースには、ノイズに強いという特徴もあります。
アクティブベースのデメリット
アクティブベースには、多機能であるがゆえのデメリットが2つあります。
ここから、それぞれ解説していきます。
電池が必要
まず1つ目は、電池が必要なことです。これがなければ、音が鳴りません。
9V電池を使用するので、1つ¥400~¥500と高額になります。
また、電池の消耗の度合いによって、音圧が変化します。特にわかりやすいのは、変えたときです。「よっしゃー」と気合の入った、元気な音が出ます。逆に、消耗してくると、「あれっ元気がない」といった具合になります。
そして、ベースにシールドを差しっぱなしだと、電池は消耗し続けます。そのため、使い終わったら、必ず抜くようにしましょう。
さらに、豆知識として、マンガン電池(9V)よりもアルカリ電池(9V)の方が長持ちすると言われています。
このように、電池が必要なことは、アクティブベースのデメリットです。
電気系統のトラブルが多い
2つ目は、電気系統のトラブルが多いことです。
これは、配線の回路が複雑なためです。
原因の一つとして、半田付けが甘く、振動や配線の絡まりで断線してしまうことがあります。私は、アクティブタイプのベースを使用していた際に、よく接触不良を起こし、音が途切れることがありました。
このように、電気系統のトラブルが多い傾向にあるのも、アクティブベースのデメリットです。
パッシブベースの特徴
次に、パッシブベースの特徴を3つ紹介します。
1つ目は、ナチュラルなサウンドです。これは、シンプルな構造のためです。
「ナチュラルなサウンド」と言われても、イメージしにくいと思います。食材で例えると、「塩」です。素材の味を活かすといった具合です。
これに対して、アクティブは、「ソース」ですね。
このように、ナチュラルなサウンドは、パッシブベースの特徴です。
電池の心配がいらない
2つ目は、電池の心配がいらないことです。そもそも、電池が不要です。
このため、特にアクティブベースから乗り換えた人は、非常にストレスフリーになります。
このように、電池の心配をする必要がないのも、パッシブベースの特徴です。
電気系統のトラブルが少ない
3つ目は、電気系統のトラブルが少ないです。
これは、アクティブベースとは対照的に、配線の回路がシンプルなためです。
私も、アクティブからパッシブに変えてから、一切このようなトラブルはないです。
このように、電気系統のトラブルが少ないのも、パッシブベースの特徴です。
パッシブベースのデメリット
パッシブベースは、シンプルであるがゆえのデメリットが2つあります
ここから、それぞれ解説していきます。
ベース本体で音の調整があまりできない
1つ目は、本体での音の調整はあまりできません。
アクティブのように音色を足したり(ブースト)、引いたり(カット)はできません。音量を絞る(カット)のみ可能です。
以下の画像が、最も一般的なベースのコントロールノブです。
このように、本体で音の調整はあまりできないのは、パッシブベースのデメリットです。
ノイズが出やすい
2つ目は、ノイズが出やすいです。
これは、抵抗値(=インピーダンス)が高い信号を出力するためです。
正直、全く意味がわかりませんが、、とにかくノイズが出やすいということです。
このように、ノイズが出やすいのは、パッシブベースのデメリットです。
まとめ
ここまで、ベースのアクティブとパッシブの違いについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
アクティブベースの特徴
- 本体で、幅広い音作りができる
- 音の粒がはっきりしている
- ノイズが少ない
アクティブベースのデメリット
- 電池が必要
- 電気系統のトラブルが多い
パッシブベースの特徴
- ナチュラルなサウンド
- 電池がいらない
- 電気系統のトラブルが少ない
パッシブベースのデメリット
- 本体で、音作りがあまり出来ない。
- ノイズが多い
このような、違いがあります。
どちらも一長一短があるので、参考にしてみてください。
あなたのベースライフを応援しています。
それでは。