ベースのスラップ(チョッパー)を「弾きたい」と言う初心者は多いと思います。
もれなく私もそうでした。ベースの花形とも言えるこの奏法は「かっこいい」ですよね。
そこでこの記事では、ベースのスラップ(チョッパー)の弾き方について解説していきます。
もくじ
ベースのスラップ(チョッパー)とは
スラップ(チョッパー)とは、弦を叩いたり、引っ張ったりする奏法です。この特徴は、非常にパーカッシブで、踊りたくなるようなサウンドです。
これは、「ラリー・グラハム」が編み出した奏法だと言われていますね。以下の動画がそうです。
これは、2つの奏法を組み合わせたものです。低音弦を親指で叩きつける「サムピング(サム)」と、高音弦を人差し指で引っ張る「プリング(プル)」で構成されています。
私も非常に憧れて、「かっこいい」と思ってましたが、「まあ難しんだろうな」と手をつけるのに躊躇していました。。しかし、意外とやっていることはシンプルなんです。ただ、大体の人は高速で弾くので、すごくむずかしく見えるんですね。
なので、初めから高速でやろうとして挫折する人が多いと感じます。ゆっくりやって、徐々に早くしていけば良いだけなので、ぜひチャレンジしてみましょう。
このように、スラップ(チョッパー)とは、ベースの花形とも言える奏法です。弦を叩いたり、引っ張ったりして、パーカッシブなサウンドを生み出します。
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ベースのスラップ(チョッパー)の弾き方
スラップ(チョッパー)の弾き方は、以下のようにやります。
- 構え方
- サムピングのやり方
- プルのやり方
- コンビネーションのやり方
- 左手の押さえ方
ここからそれぞれ解説していきます。
構え方
まず、構え方はあまり握り込まないグッドボタンの形を作ってください。この際は、力を抜くことを意識します。
ちょうど、以下の画像のように構えます。
この形を作ったら、弦と親指が平行になるように構えます。以下のような感じです。
これが、スラップ(チョッパー)の基本的な構え方です。
このように、力を抜いたグットボタンの形を作り、弦と平行に構えましょう。
サムピングのやり方
それでは、弦を叩くサムピングのやり方を解説します。
まずは、弦と平行のフォームを作ります。以下の形ですね。
次に、「うちわ」をあおぐ要領で、叩いていきます。最初は力が入ってしまうと思いますが、脱力を心がけてください。
そして、叩く位置は指板の最終フレットあたりをめがけ、親指の爪の横の部分で弦を叩きます。大体、以下の位置を狙いましょう。
そして、叩き終えた後に、その下の弦で着地します。つまり、叩くと言うより、”親指で強く弾くイメージ”ですね。
例えば、4弦を叩いたら、そのままの勢いで3弦に着地します。以下の画像のような感じです。
なお、1弦を弾く場合は着地場所がないので、そのまま振り抜きます。
このように、サムピングはうちわで仰ぐような感覚で、叩くと言うより”強く弾く”と言う感じでやりましょう。その際に、脱力を意識して狙った位置に当てるように心がけましょう。
プルのやり方
続いて、プルのやり方を解説します。
これは、人差し指を弦の下に潜り込ませます。この際の注意点は、潜り込ませすぎないことです。入りすぎてしまうと引っかかりが強くなって、上手くできないためです。以下の画像の具合にしましょう。
次に、潜り込ませた指を引っ張ります。これは深く考えずに、”引っ掛ける”って感じです。
しっかりと引っ張ると、甲高い「ビッ」という音がなります。これがプルのやり方です。
始めたては、すぐに豆ができ、「痛い」思いをしてしまうことがあります。しかし、指がだんだん硬くなってくるので、そうなればいくら弾いても大丈夫です。
私は、豆ができたら中指に変えて演奏したりしていました。
このように、プルは人差し指を弦の下に潜り込ませて、引っ張ります。その際にあまり潜り込ませないようにしましょう。
コンビネーションのやり方
ここまで、サムピングとプルのやり方を解説してきました。スラップ(チョッパー)は、この二つの技法をコンビネーションでやります。
これは、サムピングと同時に人差し指を弦に潜らせます。そして、戻る動作のついでにプルを鳴らすイメージです。以下の流れです。
なかなか最初は感覚が掴みにくいと思いますが、ゆっくり確認しながらやりましょう。
このように、サムピングとプルをセットでできるようにしましょう。
左手の押さえ方
次に、スラップ(チョッパー)の左手の押さえ方は、オクターブで押さえることが多いです。例えば、以下の画像は人差し指でG(ソ)の低音弦、小指でG(ソ)の高音弦を押さえます。
もちろん、「この押さえ方をしなければいけない」と言うことではないですが、こういったフレーズが多いので押さえておきましょう。
そして、オクターブの押さえ方は、小指がうまく使えない方が多いです。そのため、小指の代役として薬指を使う方もいますが、これはあまりおすすめしません。
なぜなら手を大きく開かないといけないので、後々苦労するからです。そのため、小指を強化することで、楽々押さえれるようになります。
このように、左手の押さえ方は、オクターブで押さえれるようにしましょう。
ベースのスラップ(チョッパー)で重要なポイント
スラップ(チョッパー)で以下の重要なポイントが2つあります。
- ミュート
- ゴーストノート
ここからそれぞれ解説していきます。
ミュート
スラップ(チョッパー)で重要なことに、ミュートがあります。これは、余計な雑音を鳴らさないようにすることです。
この奏法は、叩いたり引っ張ったりするので、余計な音がなりやすいです。そこで、左手のミュートをしっかりする必要があります。以下のように、「鳴らさない弦に触れる」と言うことをします。
これは、中指と薬指を伸ばした状態で軽く触れているだけです。
私がそうだったのですが、初心者はバタバタと手を動かしてしまいがちです。すると弦から指を離してしまっているので、雑音がなってしまいます。「指は弦から離さない」と意識で行うことが大事です。
このように、スラップ(チョッパー)は、左手のミュートが非常に大事です。
ゴーストノート
まず、ゴーストノートの説明をします。これは、音程感のない音のことです。弦をミュートしながら、ピッキングをして「バチ」と言ったアタック音を鳴らします。
ミュートは本来、「余計な音がならないように、弦に触れて消音する」です。
しかし、ゴーストノートでは、「アタック音を鳴らすためにミュートをする」です。
なぜなら、アタック音を入れることで、パーカッシブでリズミカルな印象を与えることができるからです。これを音符がないタイミングに入れることによって、”独特のノリ”が生むことができるので、スラップ奏法の肝となる技法です。
TAB符では、以下の赤丸のように表記されます。
ゴーストノートがある無しでは以下のような違いがあります。
まず、ゴーストノートがない演奏を聴いてみてください。
次に、ゴーストノートを入れたバージョンを聴いてみてください。
お分かり頂けたでしょうか?フレーズ自体は一緒ですが、”ノリ”が変わったことが体感できたと思います。
このように、ゴーストノートを駆使することで、パーカッシブでリズミカルな印象を与えることができます。
ベースのスラップ(チョッパー)で注意するべき点
スラップ(チョッパー)を弾く上で、以下の注意する点があります。
- 音量は均一か
- リズムは正確か
ここからそれぞれ解説していきます。
音量は均一か
スラップ(チョッパー)奏法は、音量を揃えるのが難しいので、ここに注意する必要があります。
毎回のサムピングはしっかりヒットさせ、音量が均一になるようにします。そして、プルも同様に気をつけます。
また、サムピングとプルでは、音量さがでてしまいますが、大きく違わないようにコントロールすることも大事です。
これは、日頃の練習あるのみですね。また、俺が私がと「バンバンビンビン」自己主張が強くなりすぎると、煙たがれるので気をつけましょう。笑
やはり、脱力してしっかりヒットさせれば良い音がなるので、そこを意識しながらやりましょう。
このように、音量を揃えるように意識しましょう。
リズムは正確か
次に、スラップ(チョッパー)は、弾き方が違う技法を組み合わせるので、リズムを正確にやるのが難しいです。
アーティストやYouTuberを真似して「速く弾きたい」と言う気持ちは大いにわかりますが、ゆっくりのテンポでできるようになってから、スピードをあげていきましょう。
私も、速く弾く練習をしていましたが、結局リズムを誤魔化してハッタリスラップになっていました。。
このように、リズムを正確にやるために、ゆっくりできてから速くしていきましょう。
まとめ
ここまで、ベースのスラップ(チョッパー)の弾き方について解説してきました。まとめると以下の通りです。
弾き方
- 構え方→あまり握らないグッドボタンの形で、弦と並行
- サムピングのやり方→強く弾くイメージ
- プルのやり方→軽く潜り込ませ、引っ掛けるように引っ張る
- コンビネーションのやり方→サムピングと同時に潜り込ませ、戻る動作でプル
- 左手の押さえ方→オクターブの押さえ方
重要なポイント
- ミュート・ゴーストノートを駆使する
注意点
- 音量・リズムを意識しながら練習する
このようなことを意識しながら地道に習得していったください。「どうだどうだ」と弾くより、なんともないような涼しい顔で「どうしたの」ばりの勢いで弾けたら、さらに「かっこいい」こと間違い無しです。笑
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。