ベーススケールの練習は、数多くの種類があります。どのような方法があるのか?どんな練習が良いのか?とわからない方は少なくないと思います。
また、ただ闇雲にやっていても、この練習の効果を最大限に生かせないという落とし穴があります。
この記事では、ベーススケールの知識を解説し、意識すべき点とメジャースケールの練習事例を紹介します。
もくじ
ベーススケールとは
スケールとは、別名で「音階」と呼ばれるものです。
これは、「キー(key)」から階段上に音を積み上げたものです。例えば、曲のキー(key)がCメジャーの場合、スケールはC(ド)から始まる「ドレミファソラシ」になります。
これを、「Cメジャースケール」といいます。
また、全→全→半→全→全→全→半とは、全音と半音のことです。これは、メジャースケールの音の積み重ねかたを表しています。
では、曲のキー(key)がGメジャーの場合はどうでしょうか。この場合、スケールはG(ソ)から始まる「ソラシドレミファ#」になります。
これは、「Gメジャースケール」といいます。
なぜ、ファだけが#(シャープ)しているのでしょうか。これは、Cメジャースケールと同様、全→全→半→全→全→全→半と音を重ねていった結果です。
他のキー(key)のメジャースケールも同様に、「全→全→半→全→全→全→半」という間隔になっています。
まとめると、曲の「キー(key)」から、音を階段上に積み上げたものがスケールです。
ベーススケールで意識すべきこと
ベーススケールの練習を生かすために、意識すべきことを3つ解説していきます。
ワンフレットワンフィンガー
スケールの練習は、ワンフレットワンフィンガーでやりましょう。これは、それぞれのフレットを、決まった指で押さえることです。
例えば、2フレットは人差し指・3フレットは中指・4フレットは薬指・5フレットは小指で押さえると決めます。
こうすることにより、1本1本の指の力がつきます。最初はかなりしんどいですが、様々なフレーズの動きに対応できます。
ワンフレットワンフィンガー以外に、握り込んで押さえるスタイルもあります。下記の写真のような感じです。
このスタイルのメリットは、あまり力が必要ないことです。しかし、細かなフレーズには対応できません。
このように、ワンフレットワンフィンガーで練習することにより、運指が驚くほどスムーズになります。
ベーススケールのリズム
スケールの練習では、必ずリズムを意識しましょう。本来、人間は一定のリズムを刻むことができません。そのため訓練する必要があるのです。
この練習で欠かせないのが、クリック(メトロノーム)です。これは、一定のリズムを刻んでくれる道具です。
まずは、クリックを4分/4拍子で鳴らし、それに合わせ弾いていきましょう。慣れてきたら徐々にテンポを上げていきます。
最初は、ベースを4分音符で刻みます。その後、8分音符・16分音符・3連符・・・と徐々に負荷を上げていきましょう。
このように、クリックを使い様々な練習をすることにより、スケール練習と共にリズム感が養えます。
ベーススケールでのピッキングの練習
ベースのピッキングは、様々な弾き方があります。代表的な弾き方では、このような種類があります。
指弾き
- 2フィンガーピッキング
- 1フィンガーピッキング
- スラップなど
ピック弾き
- オルタネイトピッキング
- ダウンピッキング
- アップピッキングなど
スケール練習では、まずはよく使用する弾き方から練習していきましょう。慣れてきたら、これら1つ1つやっていってください。
このように、ベースは様々な弾き方があるので、正確に弾けるようにしていきましょう。
メジャースケールの練習例
この練習では、クリックを使用します。テンポは4分/4拍子の80に合わせます。
まずは、メジャースケールの音の間隔を覚えていきます。下記の図は、Cメジャースケールで押さえる位置です。
最初は、クリックの鳴るタイミングに合わせて弾きます。下の音声のような感じです。
これをタブ譜にすると、次のようになります。
②次に、倍の速さで弾く練習をします。こちらも以下の音声のように、上昇と下降をやります。
③これができたら、以下の音声のように、「3つ進んで2つ下がる」練習をします。
これをタブ譜にすると、次のようになります。
運指に慣れてきたら、録音するとより自分の苦手なところが分かりやすいです。
この練習を通じて、メジャースケールの音の間隔を覚えることをおすすめします。その際、ワンフレットワンフィンガー・クリック・ピッキングを意識することが大事です。
まとめ
今回は、ベーススケールの練習について解説しました。まとめると下記の通りです。
- ベーススケールとは、キー(key)から階段上に音を積み重ねる音階と呼ばれるもの
ベーススケール練習を最大限に生かす意識
- 運指の練習
- リズムの練習
- ピッキングの練習
そして、メジャースケールの練習例を紹介しました。
ここまで解説してきましたが、地味な練習です。しかし、非常に大事な練習なので、ぜひ習慣化することをおすすめします。
あなたのベースライフが素晴らしいものになりますように。
それでは。