ベースのスライド奏法は、非常に多く使われます。シンプルですが、料理でいう「スパイス」のような、効果的なものになります。しかし、「やり方がわからない」「コツはあるの」と思っている方は、少なくないと思います。
この記事では、ベースのスライド奏法について解説していきます。
もくじ
ベースのスライド奏法とは
スライド奏法は、現在押さえているフレットから、次のフレットまで指を滑らせます。
これにより、異なる音程を1つに繋ぎ、うねるような独特の音色を出します。下の音声がそうです。
用途としては、「滑らかに音程を繋げたい」「フレーズの変化が欲しい」時に使います。そのため、様々なベーシストに好まれる奏法です。
このように、スライド奏法とは、指を滑らせて、フレットを移動する奏法です。
ベースのスライド奏法の表記
スライドは楽譜において、下の図のように記されます。
これは、弧線(こせん)と共に「S」と表示されます。「数字の間は、スライドをしてくださいね」ということになります。
また、下の図のような紛らわしいものもあります。
これは、スライドではなく「タイ」と言われるもので、「音を一つに繋ぐ」という記号です。全く意味が違うので、間違えないようにしましょう。
このように、スライド奏法の表記は、弧線(こせん)と共に「S」と表示されます。
ベースのスライド奏法のやり方
スライド奏法は、現在押さえてるフレットをピッキングし、次のフレットに滑らせて音を鳴らします。つまり弾くのは、最初の一回のみです。
これは、音が途切れないため、新たに弾く必要がないためです。また、このニュアンスがスライド奏法の良さでもあります。
私は、移動した後に「もう一度弾きたくなってしまう」という癖がありました。そのため、調子が狂い、リズムが乱れてしまっていました。
このように、スライド奏法は、押さえているフレットをピッキングし、次のフレットに滑らせて音を鳴らします。
ベースのスライド奏法のコツ
ここから、スライド奏法のコツを3つ紹介します。
スライド後の着地点を確認する
スライド奏法では、次の移動前に着地点を確認することが大事です。
なぜなら、「スライド後の着地点にうまく止まれない」ということが多いからです。
初心者は、今弾いているところで精一杯です。しかし、意識して次の移動先を確認することが大事です。
このように、スライド奏法は、指を滑らせるので、確実に次の位置を把握しておきましょう。
指に力を入れすぎない
次に、指に力を入れすぎないことが大事です。なぜなら、力を入れすぎることによって、「滑りがスムーズにいかない」原因となるからです。
そのため、はじめは軽く押さえる意識でやりましょう。
このように、指に力を入れすぎない程度に、スライドをすることが大事です。
指板潤滑剤を使う
最後に、指板潤滑剤を使うことが大切です。
指板潤滑剤とは、弦の滑りをよくするスプレーです。下の画像がそれです。
これをかけることで、スライドがやりやすくなります。
「うまく滑らなかったり」「痛くなったり」してしまう人には、これをおすすめします。価格は¥1000ぐらいです。長持ちするので、1つ持っておいて損はないです。
私は、弦が滑りやすい方がやりやすいので、よく使います。しかし、つけすぎると「滑りすぎる!!」という事態になって、逆にやりにくくなるので注意が必要です。
このように、指板潤滑剤を使って、弦の滑りをよくするというのはおすすめです。
まとめ
ここまで、ベースのスライド奏法について解説しました。まとめると以下の通りです。
- スライド奏法は、現在押さえているフレットから、次のフレットまで指を滑らせるやり方
- 表記は、弧線(こせん)と共に「S」と表示される
- やり方は、現在押さえてるフレットを一度ピッキングし、次に押さえるフレットに滑らせて音を鳴らす
スライド奏法のコツ
- スライド後の着地点を確認する
- 指に力を入れすぎない
- 指板潤滑剤を使う
非常に多く使われる奏法なので、ぜひチャレンジしてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。