ベースを弾いていて、気になる「ビビり」という現象に悩んでないでしょうか?
特に初心者の頃は、「もう壊れてしまった」「弾いてて気になる」と不安になると思います。
しかし、ベースではよくあることです。ただし、ひどい場合もあるので注意が必要です。
どこを弾いたら「ビビりが出るのか」を知ることで、意外と簡単に解消できることもあります。
この記事では、8つのビビりの原因を知り、どう対処していけば良いか解説していきます。
もくじ
ベースのビビりとは?
ベースのビビリとは、振動する弦がフレットなどに衝突することで、「ビリビリ」と言った雑音が鳴ることです。
特に、弦高が低い場合は、ビビり音が入りやすいです。しかし、そのちょっとしたビビリを、”味”にしているアーティストは多いです。
こういったことから、アンプからあまり聴こえ無ければ、気にしなくて大丈夫です。
ただし、ビビりがひどい場合は、弾き方やベース本体の支障を表します。私も、散々悩まされてきました。原因がわかれば、直し方が分かったりするので、様々な角度からチェックしていきましょう。
このように、ビビリとは、「ビリビリ」と言った雑音であり、振動する弦がフレットなどに当たることによっておきます。
ベースのビビりの8つの原因
ビビりの原因は多岐に渡ります。一つずつチェックしていき、探っていきましょう。意外と簡単なことが引き起こしてることも多いです。
ここから、主な原因を8つ紹介していきます。
弦の張り方が悪い
弦の張り方で、ビビりを起こすことがあります。これは、ペグポストの巻き方が重要です。ペグポストとは、弦を巻きつける部分です。以下の赤枠がそうです。
ここに、巻きつける際は下に向かって巻き付けます。以下の図のようにします。
しかし、この巻き方が逆になっていると、よくありません。つまり上に向かって巻いてしまっているパターンです。これは以下の図のようになります。
すると、ペグポストからナット(弦を固定する部分)までの間に、弦の角度がない状態になってしまいます。したがって、ナットに対してのテンション(=張力)が甘くなります。このことで、弦を弾くたびに、ナット上で激しく揺れてしまうことになります。以下の画像の状態になります。
このテンションの弱い状態は、ビビりの原因になってしまいます。
私は、巻き方をあまり気にせずにやっていました。初心者はよくやりがちだと思うので、確認してみてください。
このように、弦を張る際に、下に向かって巻きつけます。これが原因の場合があるので、間違っていたら巻き直しましょう。
ブリッジの溝にしっかりはまっていない
ブリッジとは以下の画像のことです。
これに、サドルという部分があります。それは以下の赤枠です。
ここの溝に弦をはめて固定しています。
この溝にしっかりはまっていないと、弦が動いて暴れてしまいます。このようなことが、ビビりの原因である可能性もあります。
そもそもチューニングがずれてしまうので、弾くどころではなくなってしまいます。
特に、弦を張り替える際には注意しましょう。
このように、溝にしっかりはまっているか確認しましょう。
押弦(おうげん)でビビる
押弦(おうげん)とは、弦を押さえることです。この際にビビる場合は、押さえ方がよくないことが挙げられます。ベースの弦は、太く、硬いので、力が必要になります。そしてフレットの近くを押さえる必要があります。
この2つのことができていないと、しっかり音がならずにビビってしまいます。
これは、初心者によくある事例ですが、まずはしっかり押さえて確かめてください。
このように、押弦でビビる場合は、押さえ方を確認しましょう。
開放弦でビビる
開放弦とは、どこも押さえずに弾くことです。これでビビってしまう場合は、ナットが原因かもしれません。ナットとは、以下の画像の部分です。
ここに、弦がしっかりフィットすることによって、固定します。しかし、長年の蓄積による摩耗や、そもそもの作りが雑ということによって、弦とのスキマでビビることが考えられます。
この確認方法としては、弦とナットの間に紙を挟んでやってみてください。簡単にできるので確かめてみましょう。以下の画像のようにやります。
これで解消されるのであれば、原因はナットです。この場合、ナットを交換することになると思います。そのため、プロの方にお願いすることが賢明です。
このように、開放弦でビビる場合は、ナットが原因であることが考えられます。
特定のフレットでビビる
特定のフレットでビビる場合は、フレットバーが削れてる可能性があります。フレットバーとは、フレットを区切る金属の仕切りのことです。
やはり、長年使用しているとフレットが削れてきます。特に、よく使うフレットは削れが大きいです。
そのため、そのフレットを押さえる際は、弦の沈みが深くなってしまいます。すると、他のフレットに当たって、ビビってしまうということです。
以下の画像のようなことです。
こうなると、フレットの交換が必要になるので、プロに任せましょう。
このように、特定のフレットだけビビる場合は、フレットバーの削れがひどいことが原因かもしれません。
ローポジションでビビる
ローポジションとは、だいたい1フレット~5フレットまでのことです。
ここでビビる場合は、ネックが反っている可能性があります。
そして、逆反りと言われるパターンです。以下の図のようなことです。
逆反りは、ネックが弦に近づいてしまいます。すると、ローポジションを押さえた際に、中間のポジションがフレットにあたってしまいます。このため、ビビってしまうのです。
また、弦を変えた直後になるケースでは、数日間様子を見ることで、改善される可能性があります。私は、このようなことを何度か経験しています。
これは、弦の張力でネックの逆反りが軽減されるためです。
ただし、これがひどい場合は、トラスロッド と言われる部分を調整することで、治ることが多いです。トラスロッドとは、ネックの中に入っている、鉄の棒のことです。
しかし、初心者にはハードルが高いので、プロにみてもらいましょう。
このように、ローポジションを押さえた際に、ビビる症状は、逆反りしている可能性が高いです。
ハイポジションでビビる
ハイポジションとは、大体12フレット以降のことを指します。ここでビビる場合は、ハイ起きと言われる症状の可能性があります。
これは、ネックとボディーのつなぎ目である、ネックジョイント部分からネックが持ち上がってしまうことです。以下の図のようになります。
こうなると、ハイポジションを押さえた時に、ビビってしまいます。
この現象は厄介なので、早めにプロにみてもらうことをおすすめします。
このように、ハイポジションでビビる場合は、ハイ起きのという症状が原因かもしれません。
パーツが共振している
見落としがちなこととして、パーツが緩んでいることがあります。すると、振動で共鳴してしまい、ビビりを生んでいる可能性があります。
例えば、ペグ・ストラップピンなどの緩みを確認しましょう。以下の画像の箇所です。
取り付けてある部品は、プラスドライバーやマイナスドライバーなどで、閉め直しましょう。
このように、パーツが緩んでいて、ビビりを生んでしまっている原因かもしれません。
プロに診てもらおう
やはり、ビビりがある場合は、プロに診てもらうことをおすすめします。
このプロとは、楽器店で修理(リペア)ができる人やベース・ギターのリペアのお店のことを差します。
検索で「場所 ベース リペア」で調べるとお近くのお店が出てきます。
また、症状によっては高額になってしまうこともありますが、一度みてもらうことをおすすめします。
これは、原因が1つでない可能性も高いですし、弾きやすくなったり、よい音が鳴るようなるからです。
ベースは木でできているので、どうしても季節や環境によって変化してしまいます。
そこで、定期的に見てもらうことによって、いい状態に保つことができます。
すると、ベースの個体自体のクオリティがどんどん成長していきます。というより、「最大限に引き出すことができる」というほうが正しいのかもしれません。
このように、プロに見てもらうことによって、いろんな原因がみつかるかもしれません。
まとめ
ここまで、ベースのビビりについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- ビビりとは弦がフレットに触れて「ビリビリ」といった音が出る症状
8つのビビりの原因
- ペグポストへの巻き方が上に向かって巻いている
- ブリッジサドルの溝にしっかりはまっていない
- 押弦がしっかりできていない
- 開放弦でビビる場合→ナットに問題があるかもしれない
- 特定のフレットでビビる→フレットバーの削れがひどいかもしれない
- ローポジションでビビる→逆反りになってるかもしれない
- ハイポジションでビビる→ハイ起きになってるかもしれない
- パーツが緩んでいて、共鳴しているかもしれない
このような原因があります。
プロに見てもらう際は、お近くの楽器店やリペアショップで見てもらいましょう。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。