ベースは、ピックアップの種類や配置で、そのキャラクターが分かれているのはご存知ですか。
様々なベースが出回っている中で、何が良いのかわかりませんよね。また、自分のベースについても、ピックアップを知ることで、特徴や傾向を把握することができます。
これは、大きく分けて3つに分類することができます。すると、ベースをみる目が変わることでしょう。
この記事では、ベースのピックアップの種類や特徴・違いについて解説していきます。
もくじ
ベースのピックアップとは何か
ピックアップとは、ベースボディの中央辺りにある、音を拾うマイクのようなものです。しかし、音そのものを拾っているわけではなく、弦の振動を電気信号に変換しているパーツです。この仕組みは、「磁石にコイルが巻かれており、弦が振動すると電流が流れる」というものです。私は、よくわかりません。。。
そして、コイルの巻き方・回数・材質によって電流が変わり、様々な特徴のあるピックアップが存在します。
ベースにとって「音を生み出す」部分であり、最も重要なパーツでは無いでしょうか。そして、ピックアップの種類によって、ベースは大きく分けられています。
このように、ピックアップは「マイクのようなもの」であり、非常に重要なパーツです。
ベースのピックアップの種類
ベースのピックアップの種類は、主に下記の3種類があります。
- シングルコイルピックアップ
- スプリットコイルピックアップ
- ハムバッキングピックアップ
ここから、それぞれ解説していきます。
シングルコイルピックアップ
シングルコイルとは、コイルが1つのピックアップです。主に、ジャズベースと呼ばれるタイプが有名です。以下の画像がシングルコイルのピックアップです。
画像は、2つピックアップがありますね。これは、シングルコイルが2基搭載されているということです。そのため、フロントピックアップとリアピックアップで分かれていて、それぞれボリューム調整が可能になります。以下の画像のように、コントロールノブでそれぞれの調整ができます。
さらに、リアとフロントピックアップを同時に使用することで、ノイズを打ち消し合う効果が得られ、ノイズが軽減します。
音の特徴の傾向としては、「低音から高音までバランスが良い」「歯切れがよく上品な感じ」と言った具合です。
このように、独立したコイルをシングルコイルと言います。これが2基搭載されているのを、ジャズベースタイプと呼びます。
スプリットコイルピックアップ
スプリットコイルとは、「1つのピックアップを2つにした」と言ったものです。これは、プレシジョンベースと呼ばれるタイプが有名です。以下の画像がスプリットコイルのピックアップです。
これは、1・2弦と3・4弦を担当するコイルが分かれているのが特徴的です。しかし、1組として機能するので、ジャズベースのように「別々に調整できる」ということではありません。シングルコイルをスプリット(分断)したという意味合いになります。
そして、この構造によって、「ノイズの軽減・大音量・中域が強く出る」と言った特徴があります。
私の感覚としては、骨太な音が出るので、「音の色気」と言った部分はあまり無い印象です。
このように、「1つのピックアップを2つにした」と言ったものが、スプリットコイルです。これは、プレシジョンベースに代表されるタイプです。
ハムバッキングピックアップ
ハムバッキングは、2基のピックアップを1つにまとめたものです。代表的なベースで、ミュージックマンのスティングレイがあります。以下の画像がハムバッキングのピックアップです。
この特徴は、ポールピースが4個2列に並んでいることです。ポールピースとは、丸い鉄製のもので、ここで振動を拾います。
ハムバッキングの構造は、シングルコイルのように「別々に分かれてる」ものもあれば、スプリットコイルのように「2基で1組になっている」タイプがあります。
そのため、特徴は一概には言えないので、確かめる必要があります。また、アクティブタイプ(プリアンプ内蔵)の機種に多い傾向があります。私の感覚では、機能性が高いため「ハイブリットなピックアップ」と言ったイメージです。
このように、2基のピックアップを1つにまとめたものが、ハムバッキングピックアップです。
様々なピックアップの組み合わせがある
ここまで、3種類のピックアップをあげましたが、それぞれを組み合わせたベースが存在します。ここから、少し紹介していきます。
「P-J(ピージェイ)」タイプ
まずはじめに「P-J」と呼ばれるタイプがあります。これは、スプリットコイルとシングルコイルを組み合わせたパターンです。つまり、プレシジョンベースとジャズベースの融合みたいなイメージです。以下の画像がそうです。
これは、「プレベとジャズべの良いところどり」というふれこみで大人気でしたが、「中途半端」という意見もあります。現在は、「P-Jの音」という認識で、一定の需要があります。
このように、スプリットコイルとシングルコイルを組み合わせたものが、「P-J」タイプと呼ばれるものです。
「H-H(エイチエイチ)」タイプ
次に「H-H」と呼ばれるタイプです。これは、ハムバッキングが2基搭載されています。代表的なもので、「G&L」の「L-2000」が有名です。以下の画像そうです。
「L-2000」では、切り替えスイッチで、アクティブとパッシブに選択できます。また、ピックアップの選択もでき、非常に幅広い音作りが可能です。
このように、ハムバッキングが2基搭載されたものが、「H-H」と呼ばれるタイプです。
「P-H(ピーエイチ)」タイプ
次は、「P-H」と呼ばれるタイプです。これは、スプリットコイルとハムバキングを組み合わせたものです。以下の画像がそうです。
これは、骨太な音が出る特徴があります。
このように、スプリットコイルとハムバッキングを組み合わせたものが、「P-H」と呼ばれるタイプです。
「J-H(ジェーエイチ)」タイプ
次は、「J-H」と呼ばれるタイプです。これは、シングルコイルとハムバッキングの組み合わせたものです。以下の画像がそうです。
ピックアップの選択が可能で、多彩な音作りができます。
このように、シングルコイルとハムバッキングの組み合わせが、「J-H」と呼ばれるタイプです。
まとめ
ここまで、ベースのピックアップについて解説してきました。まとめると以下の通りです。
ピックアップの種類
- シングルコイルピックアップ
- スプリットコイルピックアップ
- バムバッキングピックアップ
この3つのピックアップを中心に様々な組み合わせ、変わったピックアップも存在します。
ベースを見る際は、「どのピックアップなのか」で、その特徴や違いを確かめてみてください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。