ベースにおいて、指板上のポジションを把握することは大事です。
これがわかっていないと、以下のような事態になります。
- なんの音を押さえているかわからない
- 「この音鳴らして」と言われた時に対応できない
- 人に伝えることができない
- アレンジができない
- 音階の仕組みが理解できない
など、いろんな壁にぶち当たってしまいます。
指板上を把握できれば、視野が広がり演奏に余裕も出てきます。また、表現の幅も大いに広がります。
そこでこの記事では、ベースの指板上のポジションの”4つの覚え方”を解説していきます。
もくじ
ベースのポジションの覚え方
まず、ベースの指板上のポジションは以下の通りです。これは、5弦ベースですが、4弦ベースの場合は4までです。
また、前提知識として「CDEFGABC=ドレミファソラシド」です。見づらいですが悪しからず、、
これをみると、「マジか」ってなりますよね。。しかし、覚え方があります。以下の4つのアプローチで覚えます。
- 開放弦と12フレットは同じ
- 5フレット以降は同じ
- オクターブの関係を知る
- ドレミの形(フォーム)を覚える
ここからそれぞれ解説していきます。
開放弦と12フレットは同じ
まずは、開放弦の音を覚えましょう。開放弦とは、どこも押さえずに鳴らすことです。下記の音になります。
- 1弦=G(ソ)
- 2弦=D(レ)
- 3弦=A(ラ)
- 4弦=E(ミ)
そして、これは12フレットも同様の音になります。以下のようになります。
12フレットが同じと言うことは、開放弦〜11フレットまでと12フレット以降は、音の並びが全く一緒になります。
なので、ベースの約半分を覚えれば良いので、少し楽になりましたね。
また、なかなか頭に入らない方は、大喜利のように「家で痔になった→い(E)え(A)で(D)じ(G)になった」・「家でジーとしてた」・「家出じいちゃん」と言うふうにやると覚えやすいかな?と思います。笑
このように、まずは開放弦と12フレットを把握しましょう。
開放弦と5フレットの関係
次に、5フレットに注目すると、一つ高い開放弦と一緒の音になっています。以下のところです。
これがわかると、それ以降は並びが一緒なのが確認することができますね。
このような並びになりますが、まずは開放弦と5フレットの関係を把握しましょう。
オクターブの関係を知る
次に、オクターブの関係がわかると、より音のポジションが見えてきます。
オクターブとは、「ドレミファソラシド」の最初と最後のドの距離のことです。これを、1オクターブといいます。
これは、以下のような関係があります。
- 対角線の関係
- 7進んで1下がる関係
ここからそれぞれ解説していきます。
対角線の関係
対角線の関係とは、フレットと弦をまたいだ以下の図のことです。
上の図では、4弦2フレットと2弦4フレットは同じ音です。この関係は、どの弦も同様です。スラップ奏法やオクターブ奏法という弾き方の際によく使われますね。
このように、フレットと弦をまたいだ対角の関係を理解することで、素早くオクターブの位置を見つけられます。
7進んで1下がる関係
7進んで1下がるとは、現在押さえてるところから、7フレット高音に移動します。そして、1つ細い弦に移動した位置がオクターブです。
以下の図になります。
上の図は、3弦の開放弦と2弦7フレットは同じ音です。
瞬時に数えることは難しいのですが、様々なアプローチで覚えることが大事なので把握していきましょう。
このように、7つ高音に進み、1つ細い弦に下がると、オクターブになります。
ドレミの形(フォーム)を覚える
次に、ドレミの形を覚えることも大事です。これは、3弦3フレットから始まる代表的なドレミを覚えてしまいましょう。以下の並びになります。
これを覚えてしまえば、他の”ド”の位置でも同じ並びなので、応用できます。
また、他にも様々なドレミの形があるので、以下の記事で解説しています。これがわかるとさらに視野が広がっていきます。
このように、3弦3フレットから始まるドレミの形を覚えることで、応用が効くようになります。
ベースポジションの覚え方のコツ
ここまで、様々なアプローチを紹介してきましたが、やはり覚えるには努力が必要です。
私が実践してきて、以下のようなことをやると「頭に入りやすい」と感じたので紹介します。
- 書いて覚える
- 弾いて覚える
- 想像して覚える
ここからそれぞれ解説していきます。
書いて覚える
とにかく頭に叩き込む方法として、書くことは効果的だと思います。私は5弦ベースを使用していたので以下のように書くことをやっていました。
この四角で囲ってある部分を、穴抜きにしてやっていました。
このように、書くことで頭に叩き込む方法があります。
弾いて覚える
次に、弾きながら「現在、自分が押さえている場所はどこなのか」を把握しながら覚えるやり方です。
これは、瞬発力が鍛えられるので、ある程度すでに把握していることが前提になります。これができたら、次にいく場所は「どこなのか」を把握できていたら、相当頭に入っています。
私は、場所によって瞬時にわかる箇所とそうでない箇所があります。これはなぜなのかと思った時に、単純に「よく使うか・そうでないか」が大きいと思いました。
なので、とにかくよく使う箇所を増やしていくことで、どんどん頭にインプットされていきます。そのため、工夫しながら弾いていくことが大事です。
このように、まずはどこを押さえてるのかを把握しましょう。
想像して覚える
次に、ベースの指板を想像して「2弦9フレットは?」「4弦2フレットは?」などと直感的に自分に問題を出す”音当てゲーム”です。
結構シンプルですが、これのメリットは、どこでもできると言うところです。そのため、隙間時間にいつでも練習ができます。
私独自のやり方ですが、これで相当把握できるようになりました。
このように、頭の中で指板をイメージして、音当てゲームをする方法はおすすめです。
まとめ
ここまで、ベースの指板上のポジションの”4つの覚え方”を解説してきました。まとめると以下の通りです。
ベースポジションの覚え方
- 開放弦と12フレットは同じ
- 5フレット以降は同じ
- オクターブの関係を知る
- ドレミの形を覚える
覚え方のコツ
- 書いて覚える
- 弾いて覚える
- 想像して覚える
このように、いろんなアプローチで覚えていくことが大事です。指板上が把握できれば、落ち着いて演奏できますし、表現の幅も大いに広がります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたのベースライフの参考になれば幸いです。
それでは。